行政書士として、顧問契約を何件かさせてもらってる。
「覚書」や「顧問契約書」を交わして契約料として月々いただいている。

税理士や社労士はそういった顧問契約が主体で、ある意味安定収入が見込める。
一般的に、行政書士はそうではないので、顧問契約はできればとりたい形態でしょうね。

その延長形態として、法人の役員、取締役だったり監査役だったりを努めたりもしている。
非常勤だから形式だけの場合もあるし時々打ち合わせに参加したりもあるし。

特に近年は、コンプライアンスが重要視されてきているので、行政書士としての法律面でのアドバイスを良く求められる。

そんななか、昨日、あるお客さんから重要な依頼があった。
有限会社で取締役が二人、代表者はお父様でもう一人はその長女さん。
そこは複数の許可を取得されてる会社で、私にとってもいわゆるお得意さん。すべての手続を任せてもらってる。

お父様が高齢で残念ながらお亡くなりになったため、今後会社の運営をどうしようかと思案されて、私に取締役として経営に本格的に参画してほしいとのこと。
代表者は私ではなく、長女さんが就任する。

これは、本当にものすごくありがたいことで、なぜならそれだけ信用・信頼されているに他ならないし、また、私のいろんな能力を認めてもらってるということになるから。男冥利に尽きるし、行政書士冥利にも尽きる。

そうでなくても、社長がお亡くなりになって、できる限りのお手伝いをするつもりだったし、変更届などなどしなければならない手続も多く準備していた。

私は少し考えて「お引受します。当面役員報酬は無しで結構です。手続は従来どおり行政書士として手数料をいただきます。会社が落ち着いて、経営状況を見ながら、数ヵ月後から報酬について考慮してください。」と頑張ることにしました。

私がそう返答した際、その長女さんの表情がパッと明るくなって、ほっとされたのがすぐにわかりました。
瞬間、お引受してよかったなと思いましたが、今後いろいろと責務も発生するので気楽には構えられない。

早速週明けには役員変更して、各許可窓口へ変更届を提出しないと。
私の印鑑証明書や住民票や後見登記されていないことの証明書などなど結構な数を取りに行かなければ。
ふと考えると、自分に関する書類を取りに行くのは最近なかったから久しぶりですね。

一生懸命頑張って、その会社を儲けさせて見せるぞ。
お金のためではなく、自分の使命感とその後の達成感のため。
モチベーション維持には最高です!