昨日のイベントでの相談会は、午前中雨が降らなかったことも幸いし、盛況(?)でした。

毎回思うけど、世の中にはいろんな悩みを持った方々がおられるんだなあ。
似たような悩みや不安でもその人によっていろんなパターンがあり、解決法も複数あるし。

話変わって、何故か私のところには(他の行政書士のところもそうかも)変わった案件や困難そうな相談がよくきます。

少し前にも、「職権で解散登記されちゃった株式会社を何とか復活させたいんですが」という相談と、「職権抹消されてしまった自動車を再登録して乗りたいのですが」という相談がたてつづけにありました。
会社のほうは司法書士法がらみなのでここでは避けますね。

自動車のほうは、実は私も職権抹消登録というのは初耳でした。
一時抹消、永久抹消、輸出抹消しか知らなかった。

依頼者にいろいろ尋ねると、依頼者も1年前から複数の業者などに依頼していて、運輸支局にも確認し、どうすればよいかはご存知でした
かつて清原もバブルの頃乗っていた超高級車です。
何とかして乗れるようにしたいものです。

簡単に言うと、所有者の印鑑と印鑑証明書があれば「職権抹消回復願い」という手続をして元どおり回復できるというものです。

じゃあ、なぜ他の受任者が1年半もかかって解決できなかったのか?
詳しくは書けないけど、所有権がついていて依頼者は使用者であった。
その所有権者である法人が既に無い、というものでした。
受任者たちは方々手を尽くしたらしいが、社長に会えないし、したがって印鑑(委任状)も印鑑証明書も手に入らない。

1年半も経過して埒が明かないので、依頼者はひょんなことから、私に依頼したんですね。

物事を解決するには発想や着眼点が重要ですね。

詳しく書くと話しても1時間ほどかかる内容なので、はしょるけど。
偶然と幸運が重なり、依頼された翌日、私はホントに偶然というか奇跡的に所有者である法人の社長さんと出会いました。
世の中には不思議な出会いってホントにあるものですね。
事情を説明し、私を信用してもらえ、結果、1週間後に全てが解決し車検証も復活し、めでたしめでたしとなりました。

依頼者はたいそう私に感謝され、「すごいですね。他の専門家たちは1年半以上何の結果も出せなかった。安藤さんの発想は信じられない」とも言われました。
「えっへん」ではなく、なにより私は自分でも「なんと私の運はすごい」と実力ではなく幸運を喜びましたし、不思議さを実感しました。
ただ少しの発想は私だけがなせたことかもしれませんが・・・

充分な報酬もいただきましたが、しばらくぶりに連絡がありその方が「あの時のお礼に食事に招待したい」とのことで、私も「日曜日なら」ということで、今日招待を受けることになりました。

以前は遠慮してお断りすることもあったのですが、もちろん報酬は遠慮しませんよ、あるときある人から言われました。
「お礼をしたい人にとっては、その気持ちを伝えたいのだから、形はいろいろあれ受けるべき。自分ならどう思う?」と。

それからは「なるほど」と考え、どんな形でも他人の好意は受けることにしました。
また、その後偶然にも、申請取次の仕事が増え、中国人の方々の依頼がかなりあります。
中国人の方々は、感謝を表すのに、食事に誘ってくれます。
ですから中華料理を食べる機会がメッチャ多いですね。


さあ、きっと今日は美味しい料理に違いありません。
いただいてきまぁす。