先日、再びマスコミの取材を受けました。そのおり、夫婦の年金分割について、2007年4月からの改定の内容についてはよく知られているものの、2008年の改定については誤解して認識されている方がとても多いことに気付きました。

2008年になると、仮に専業主婦の場合でも、夫の厚生年金が最初から分割されていくようになります。この年金分割はあくまで、2008年以降の分に限られています。ですから、2008年以降に結婚した方は、はじめからこの適用を受けます。
しかし、それ以前の分までもが、自動的に分割されるわけではありません。ここが誤解を受けているところのようです。
そのため、もし2008年の法改正以降に離婚をした場合でも、それ以前の分の年金分割については協議か裁判を持たなければならないことになります。
「2008年になれば、今までの分すべてが分割を受けるのだから、何も焦って今離婚を考えない方が良い」と思っている方も多くおられるようです。
決して、離婚を急いだ方が良いと言うわけではないのですが、もし、この点を誤解している方がいらっしゃるとしたら、今一度制度についてよく調べていただくことをお奨めしたいと思います。

団塊の世代の定年など来年は社会生活に大きな変化が起きることが想像されます。ある意味では、これからの日本人がどのように人生を過ごすかについて、真剣に考えねばならない時期になるかもしれません。
日本人がもっと心豊かに生活できる社会の実現を願ってやみません。

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