先日、私たちと一緒に離婚後の親子関係についての相談をしているNPO法人でアンケート調査をしました。
その中で、離婚時に約束したことが守られている場合と守られていない場合ごとに、どの様な方法で約束を決めたかについて分析した結果がでました。
意外な事に、調停などによる裁判手続きによって決めた場合より、公正証書を作成したケースの方が、離婚後、取り決め事項が良く守られているという結果でした。
本来なら、裁判所手続きのほうが効力も強いと考えますが、むしろ公証役場で作成した公正証書のほうが良く守られているという事実をどう考えたらよいでしょうか?
今の時代、人から命令された事はどうも受け容れにくい背景もあると思います。また、公正証書を作成するためには、ある程度話し合いが持たれ、その結果を証書にしている事も考えられると思います。
離婚の際は、どうしても話し合いがもてないケースも多いですが、子供の養育費などはできればまずお互いが納得のいくまで話し合いをする事が、離婚後よく守られることにつながっているような気がします。

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