誰にとっても母親っていうのは特別な存在ですよね。

私にとっても、絶対に追いつけない、絶対にまねのできない、素晴らしい存在です。
ずっと苦労ばっかりかけてきて、少しの孝行もできていない。
いつになったら、親孝行ができるのか・・・

そんな母が、昨日の朝、手術をした。
縦隔腫瘍というらしい。

肺、心臓、大動脈、大静脈、食道、肝臓などに囲まれた、身体の真ん中に腫瘍ができていた。
どれかの臓器に癒着していたら、大変な手術になる。
腫瘍が悪性だったら、その後の治療も大変だ。

ここしばらく、病気のこと、手術することを聞いてからは、ずっと心が動揺していた。
前日の月曜日に説明を受けたときは、最悪の場合を想像してしまっていた。

人間って、悪いほう悪いほうへと思考が向かうということを初めて知った。

日曜日には、息子たちを連れて、願掛けに行ってきた。
無宗教、無神論者の私が、神様仏様にすがったわけだ。
それほどまでに、母には何とか無事でいてほしいから。

幸い、5時間半で手術は終わり、腫瘍も術中検査では良性だった。
もちろん、詳しい病理検査の結果待ちではあるけど。

昨夜も遅くまで病室で朦朧としている母を看ていた。
今朝も6時前には病院へ行ってきた。
かなり元気で安心しています。

良かった。
本当に良かった。

前に書いた、心に響いた言葉「人はこの世に生かされている」「今ここに生かされていることには意味や理由がある」

これらの言葉を偶然最近耳にしたわけだが、振り返るとそういう運命だったようだ。
これらの言葉を聞いていたから、あの素晴らしい母なら生かされている理由があるし、今この段階で何かがあるはずがない、と思えていた。

言葉って大事ですね。

今後は耳を済ませて人の言葉を聞き入れよう。
自分が言葉を発する時は、きちんと考えてからにしよう。