ベスパ・・・故松田優作世代ならみんな結構好きなはず。私もそうです。車派ですが、ベスパはかわいいし、格好いいし。

我が家は3人息子がいますが、私と妻も含めて全員イタリア好きです。とは言っても、食べ物ですが・・・
ピッツァ、パスタ、などなど。
安いイタリアンですけどね。
ですから、夜、外食のときは、「お好み焼きどんぐり」→「カプリチョーザ」→「どんぐり」→「キアッソ」→「どんぐり」→「シェーキーズ」→「どんぐり」→「洋風居酒屋」・・・
という流れになります。

どんぐりは月に最低1回は行かないと我慢できません。それほど美味しく病みつきになってます。どんぐりのことはまた次の機会に。

3人の中でも次男が特にイタリア好きで、先日18になって教習所に通ってますが、免許を取ったら「ベスパ」を買うとずっと言ってます。
そのためにアルバイトをして費用もためてるようです。
将来はイタリアへ留学するとか、そこで暮らすとかいう夢もあるようですね。
私は、「ベスパはかなり古いし買うなら専門店で買ってしっかりメンテをしてもらわなあかんで。家に近くにハーレーの店あるやろ。ああいうイメージや。しょっちゅうお客さんがだべってるやろ」
次男「わかった。調べとくわ」
というようなやりとりをしたこともあります。

前振りが長くなりましたね。
私も家族もラーメン好きです。ラーメン嫌いな人も珍しいでしょうけど。
いろんなところへ食べに行きます。

「天下一品」は別格で、ここはどことも比べず、永久欠番のように、永久に好きです。
北白川の駐車場で屋台でやってたときから食べに行ってた私は、体の底から好きです。

天一を除くと、「杉千代」が一番美味しかったです。
過去形ですが・・・
2ヶ月ほど前に久しぶりに杉千代へ行ったら味が全く変わってた。我が家からは車で一時間かかるけど、食べるだけでもわざわざ行ってたし、近くを車で通ることがあれば少し寄り道してでも食べに寄ってましたが、二度と行きませんね。
また別の美味しい店を開拓しないと・・・

そうなる少し前、冬に家族で杉千代に行ったとき、相変わらずの行列で並んでたところ、1台の「ベスパ」がプルプルエンジンを鳴らして、客としてやってきました。
かなり改造してあって、乗ってた兄ちゃんも少し怖そうな若い兄ちゃんでした。
普通ならみんな少しよけるようなそういう感じです。

ま、私は歳も年だし、そういう外見でビビッたりということもないです。

以前より次男から前記の話を聞いていたので、チャンスと思い話しかけました。


私「兄ちゃん、それベスパやろ?メチャ格好いいな」
少し褒めるのは常套手段で、相手と直ぐに打ち解けられます。
兄ちゃん「はあ・・・」驚いた様子。
私「それどこで買ったん?この息子がベスパにあこがれとるねん。友達になったってくれんか」
兄ちゃん、少し嬉しそうに「え、そうなんや。ベスパ好きなん?店紹介するわ。直ぐ近くの円町の辺りやし」

ラーメンの順番を待ってる2,30分の間、次男と息子達はその兄ちゃんとメルアド交換したりベスパについて話し込んだりと仲良くなってました。
3,4ヶ月たった今でも連絡取り合ってるようです。

自分の趣味に関しては誰でも人に聞いて欲しいし、趣味が合えばすぐに仲良くなれるし。

人は外見によらないという事、外見で判断してはいけないことを、実地で子どもたちに教えることができたようなもんです。

食べ終わった帰り道、車の中で子供達が言います。

子「それにしても、オヤジはよう話しかけるな?びっくりするわ。それもあんな怖そうな人に」
私「ま、ガラは悪そうな兄ちゃんやったけど、結果的にはいい人やったやろ。それに、案外人というのは、話しかけられたり挨拶されたら悪い気しないもんやで。おまえらもグローバルな時代、どんどんいろんな人に話しかけて、仲良くなったらいいねん」
子「そうはいうても、なかなか話しかけることなんてできひんで。オヤジは特殊や。どこへ食べに行っても必ず隣の席の人と話すやろ。特に外国人がいたら、必ず話しかけるし。こっちはどれだけ恥ずかしいかわかってるか?」
私「何が誰に対して恥ずかしいねん?お前らこそ小心者や。俺は普通や。そやから韓国人、中国人、アメリカ人、スリランカ人、バングラデッシュ人、ペルー人などなど、食べに行って友達になった人がいっぱいいるやろ。その国の文化に触れて、話してるだけでメッチャ楽しいぞ」
子「楽しいのはわかるけど。わけのわからん英語と日本語のちゃんぽんで、しかも大きい声でしゃべるから、店中の客がこっち見てるし。店員も笑ってるし。それが恥ずかしい。それだけ全く知らない人にも話しかけて、帰るまでに友達になってるというのは、ある意味すごいけど。だれにもまねできんわ。」

そうかなぁ?みなさんはそうではないですか?
私はそれが普通だと思ってますが・・・
今後も話しかけるぞ、っと。