児童虐待など、このところ悲惨な報道が頻繁に見受けられます。子どもの虐待という親の身勝手な行為を許すことはできません。ただ、豊かな時代の中で、親子関係のあり方が以前と大きく変化し、そのことで深い悩みを抱える親、そしてそういった親に育てられている子どもが日本にはたくさんいるようです。親が悩みを解決できずにいるケースも多いのかもしれません。

 どの子も親にサインを出します。親に関心を持って欲しいから、そして親に愛して欲しいからです。時には、親が望まない行動を取ることさえあります。しかし、親も人間であり、どの子も公平に愛せるわけではありません。子どもが親にサインを出すように、人は常にサインを出します。親も無意識のうちにいろいろなサインを出しているのかもしれません。

 子どもが親に強い愛情を求めていることは確かなことです。しかし、「愛さなければいけない!」と思えば思うほど愛せなくなってしまうのが人の心です。そんなとき焦れば焦るほど子どもが愛せなくなり、愛せない自分がダメな親、冷たい人間に思えてしまうことがあります。

 子どもは成長とともに変化します。愛しやすい時期もあれば、愛しにくい時期もあります。焦らずに待てば、今愛せない子どもを愛せる時がくるかもしれません。そんな気持ちを理解して、寄り添ってくれる人を見つけて欲しいと思います。きっと、そういう人が現れるはずです。

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