前回のブログに書いたとおり、今の日本では遺言書が必要なケースが増えているようです。相続の問題は、起きてからでは遅いことが多く、相続人も被相続人も「転ばぬ先の杖」が必要なのかもしれません。相続の仕組みを知らないと、相続が争続になり仲の良かった家族が争族になりかねません。

遺言を書いておいたほうがよいのはこんな方と言われています。
 ・子どものいないご夫婦(配偶者だけに財産を遺せないことがある)
 ・年齢が60歳以上なった人(家族をモメさせないために)
 ・不動産など分割のむずかしい資産が多い人(これもモメる原因になりやすい)
 ・配偶者が死別してその遺産を相続している人(子どもが喧嘩しやすい)
 ・2人以上の子どもがいる人(いくら仲良しでもお金は人を変えます)
 ・子どもたちの仲が悪い人(仲良くても心配なのに、まして……)
 ・子どもたちが、それぞれ遠方で暮らしている(話し合う機会が少なく争いになりやすい)
 ・相続人の経済格差が大きい人(のこす人の気配りです)
 ・親族以外にも遺産をのこしたい人(思いをとげるには遺言書が不可欠)
 ・内縁関係の人がいる人(思いやるのが人の道)
 ・複数回結婚して、それぞれに子どもがいる人(モメる火種は消しましょう)
 ・会社を経営している人(事業承継は重要問題です)
 ・アパート、マンションなどの賃貸物件を所有している人(上に同じ)
 ・ペットにも遺産をのこしたい(ペットへの愛情もいまは公認されています)
 ・葬儀や墓に自分なりの注文がある(葬儀の多様化もすすんでいるので)

遺言のほかにも、負担付死因贈与契約といった方法もあります。遺言を書くということは、自分の死ということを感じるため、少し躊躇することもあるかもしれません。しかし、あとに残る家族のために、一度考えてみるとよいようです。
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