今日は 前回記載した「診療圏調査」 について説明します。

これは、開業場所の選定をデータ面から検証する作業で、その後に銀行の融資をうけるうえで必要な事業計画書の作成上の見込み患者数を算定する資料となります。

診療圏調査は
①市町村役場での情報収集
②現地調査
③地図に開業予定地と競合医療機関等を記載する。
④開設予定の医院の診療圏を決める
⑤患者数の推計をとる
  これは、④で決めた診療圏内の人口に受療率(人口10万人当たりの一日あたり推計患者数)を
かけて計算します。受療率は厚生労働省が3年に一度発表しているデータです。

 診療圏内推計患者数=診療圏人口/10万人×受療率

⑥見込み患者数算出

この順序で行います。

この診療圏調査は必ずしなければならないものとはいえませんが、開業後の患者数の動向を把握しておくため、また
開業後の近隣同業者からのさまざまな申し入れに対応するためには、面倒でもしておくべきでしょう。

次回の当シリーズでは、事業計画書 について説明します。