判決の瞬間、法廷がどよめいた。「原判決を破棄し、懲役20年に処する」--。福岡高裁501号法廷に陶山(すやま)博生(ひろお)裁判長の声が静かに響くと、大上哲央(あきお)さん(36)、かおりさん(32)夫妻がひざに抱えた3児の遺影が震えた。(読売新聞)

・・・・・ああ、よかったあ。子供をもつ母親として、この判決はこの事故で亡くなった子供たちの供養になったのではないかと思うしかありません。弁護側は上告しますから、まだどうなるかわかりませんが。

ただ、私が気になったのは、この読売新聞の記事の続きの内容です。

 「調子に乗るな。何様のつもりか」「金をもらっているんだろう」--。大上さん夫妻は飲酒事故の悲惨さを訴え、メディアに多く登場して注目を集める一方、街頭やインターネットでいわれのない中傷や非難にさらされ続けた。一家は昨年末、世間を避け、事故の影響によるパニック障害療養のため、海外転居を余儀なくされた。(読売新聞)

・・・・びっくりしました。インターネット社会において、こんな卑劣なことをする人々がいるなんて、
許せない。

自分の子を持つ人にとっては、自分の子がこの世からいなくなるなんて、
考えられないし、考えたくもないこと。もし私がそういう目に遭ってしまったら、
自分が自分でなくなるんじゃないかな。

大上さん一家が、転居を余儀なくされるような
目に遭うべきではないし、どうしてそういう世の中なのか、怒りを通り越して、情けなく感じます。