私たちの行っている生活カウンセリングの基本概念は心理学にあります。生活の変化や社会事情の変遷に伴って、心理学の体系も今大きく変わりつつあるようです。私が30年前に大学で履修した心理学は、今の時代に適合しないものも随分とあるようです。
 特に、人間関係の分野においては、大きく様変わりをしています。以前は、命令と服従の「指示」体系であったことが、今は対等の関係を基本にした「支持」をベースにした考え方になっています。また、カウンセリング理論では、未来への希望や願望の力を前に進むための意欲としてとらえていきます。

 法律、特に民法は、やはり人間関係を規定するものですが、切れ味の良い方法論を持っています。カウンセリングと法律は、目的地とそこまでの行き方という概念でとらえると、とても相性の良い関係ではないかと思います。
 人はとかく、何か問題が起きると方法論から考えがちになります。つまり、「どうしたらよいか?」と悩みます。そして、どのような法律を使えばよいかという事ばかりに目が行きがちです。しかし、目的地を定めずして、行き方は定まりません。むしろ、「どんな未来を望むか?」を考え、気付くことが先のはずです。カウンセリングは、そこに着目しています。

 悩みや問題の多く起きる時代ですが、まず自分自身が「どうなりたいか?」を考えていく事から始めれば、問題解決の糸口が見えてきます。
 心理学と法律。一見、異質のように見えますが、それぞれの特性をうまく合わせることができれば、多くの難しい問題が解決していくようです。
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