2007年 12月の記事一覧

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07年12月06日 09時47分55秒
Posted by: sakata
 消費者金融の総量規制、生活保護費の圧縮、燃料費の高騰など、年末を目前に低所得世帯にとってはますます厳しい社会情勢になってきています。格差が広がる社会の中で、多くの方が生活資金の問題を抱えておられます。ワーキングプアや多重債務に関わる問題がいろいろと報道され社会問題にもなっています。

 こういった問題は、とかく誰かに相談してもどうにもならないと思われがちです。また、相談するには相談料がかかることもあるためため、生活資金に追われる状況では無理なことも多く、かといって行政の行なう無料相談ではじっくりとした話ができないことも多いようです。さらに、多重債務を抱えてしまうと、どこにも相談にいけなかったり、「貧すれば鈍す」の例えにもあるように安易な話に乗ってしまい、かえって状況を悪化させてしまうことも多く見受けられます。

 私たちに相談にいらっしゃる方も、最初から生活資金の問題でいらっしゃる方はあまり多くありません。しかし、夫婦間の相談や親子間の相談を受けていると、多くのケースでこういった問題が裏側に隠れていることに気付かされます。夫婦や親子の問題を一緒に解決していく中で、生活資金についてもご一緒に考えていくことができるため、同時に解決していくことができます。誰か良い相談者に出会うことで生活資金の問題は新しい視野を持つことができるようです。

 行政もいろいろな融資制度を用意していますが、対応は決して暖かいものではありません。そのため、一人で悩んでいるかたにとっては、どうしても敷居が高くなってしまうようです。でも、知恵を絞ればいろいろな活用ができます。一人では無理でも、誰か寄り添ってくれる方がいれば勇気も出ます。諦めてしまう前に、是非一度悩みをぶつけてみていただきたいと思っています。

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07年12月02日 11時07分17秒
Posted by: sakata
 多摩地区は離婚世帯が平均に比べ、かなり多いようです。東京近郊で、交通の便も良く、住居費も比較的安いため子どもを抱えて生活するシングルマザーにとっては暮らしやすい場所なのかもしれません。
 また、立川市、羽村市や府中市などが財政が比較的豊かなため、母子家庭世帯への福祉が手厚いという話を聞きます。母子家庭への行政による支援は、自治体ごとに決められている部分もあるため、地域によって格差があるようです。

 離婚後の生活を考えていく上では、こういった地域による行政サービスなどの差は大切な要素になるものと思います。日本では、まだ、母子家庭世帯の収入はかなり低いのが現状です。両親のいる世帯と比べれば大きな差があります。子どもが健全に育つためには、経済的要素や行政サービスの要素はある意味で欠かせません。親の離婚によって子どもの生活は大きく変化します。また、離婚後の生活の状況によって子どもたちの心も大きく変わっていきます。子どもの視点も含めて、新しい生活全体を考えていくことが大切なことではないかと思います。  

 私たちの相談室では、夫婦関係をはじめ離婚や離婚後の親子関係などのご相談が年々増えています。離婚は、法律面、心理面、そして離婚後の生活面などいろいろな視点から考えていくことが望ましいと思います。慰謝料などの法律的要素だけであれば弁護士に相談するのが良いかもしれません。しかし、それだけでは解決し難いのが夫婦の問題です。そして、離婚を終点とせず新しい人生の出発点として受け止めていくためには、その後の生活面での相談も欠かせない要素ではないかと思います。家族問題カウンセラー等を含め、いろいろな知恵を集めて相談できるシステムが、多摩地区にも多くできることを期待しています。

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