経営審査事項について その2
経営事項審査申請での審査項目
総合評定値(P)=0.25X1+0.15X2+0.2Y+0.25Z+0.15W(小数点未満の端数は四捨五入)
総合評定値(P)=0.25X1+0.15X2+0.2Y+0.25Z+0.15W(小数点未満の端数は四捨五入)
X1 工事種類別年間平均完成工事高の評点
X2 自己資本額および利払前税引前焼却前利益にかかる評点
Y 経営状況分析の評点
Z 技術力の評点
W その他の審査項目(社会性等)の評点「経営規模」
X2 自己資本額および利払前税引前焼却前利益にかかる評点
Y 経営状況分析の評点
Z 技術力の評点
W その他の審査項目(社会性等)の評点「経営規模」
今回は、Z(技術力) W(その他の審査項目(社会性))を見ていきます。
3. 技術職員数及び元請完成工事高(Z)について
新経審では、ウエイトが20%→25%に変更されました。
この項目は改正点が多く、監理技術者講習や基幹技能者講習も評価の対象とされたうえに元請完成工事高も採用されました。
また、1人の技術者は2業種までしか重複カウントされなくなりました。激変緩和措置も廃止となり審査基準日現在の技術職員数のみが評価の対象となりました。
この項目は改正点が多く、監理技術者講習や基幹技能者講習も評価の対象とされたうえに元請完成工事高も採用されました。
また、1人の技術者は2業種までしか重複カウントされなくなりました。激変緩和措置も廃止となり審査基準日現在の技術職員数のみが評価の対象となりました。
監理技術者講習・基幹技能者講習を受講する監理技術者が審査基準日直前5年間に監理技術者講習を受講した場合に加点になります。
ただし、平成16年2月29日以前に監理技術者資格証の交付を受けた場合には講習受講は不要です。
ただし、平成16年2月29日以前に監理技術者資格証の交付を受けた場合には講習受講は不要です。
上位資格を取得する
技術職員数が多くなればなるほど評点アップしますが、経審のためだけに増員するのは適当ではありません。
元請完工高を増やす
元請完工高を増やす
元請完工高を増やすことによって評点がアップします。
しかし、短期に増やすことは難しいと思われますので、中長期的な経営戦略が求められます。
しかし、短期に増やすことは難しいと思われますので、中長期的な経営戦略が求められます。
4. その他の審査項目(社会性等)(W)について
このW点は、労働福祉点数、営業継続点数、 防災協定点数、法令遵守点数、建設業経理点数、研究開発点数、建設機械保有点数、国際標準化機構登録点数から算出します。
このうち評点アップに直結するのが
労働福祉点数
労働福祉点数は、
雇用保険に加入。
健康保険・厚生年金保険に加入。
建設業退職金共済制度に加入。
退職一時金制度or企業年金制度に加入。
法定外労働災害補償制度に加入。
これらの加入又は未加入で点数が決まります。
経審の評点から見ると、雇用保険・健康保険・厚生年金保険は加入で0点、未加入でそれぞれ-30点です。
例えば雇用保険と健康保険に初めて加入すると、最終的なP点換算で+38点です。