先回も、ブログに寄せましたが、
我が地元の横浜プリンスホテルが6月末をもって閉館したことに伴い、地元の自治会や周辺の住民有志によって跡地利用に関して様々な運動が展開されつつあります。
私は仕事柄、地元の要請を受けて旧ホテル敷地を買収した開発業者と地元住民との折衝記録(議事録)保存および法的アドバイスの依頼をうけました。
この敷地内には歴史的保存物があること、横浜市内でも有数のビューポイント(横浜港、東京湾、房総半島が
一望で、夏には花火もみられ、QE2等の世界の豪華客船が航行するのも見られる。)であること、
旧プリンスホテルが敷地内の道路を事実上公に通行を認めてきたこと。横浜市開港150周年に向けて、
保存すべき文化的、象徴的建物として検討する価値があること等々から、閉鎖後であっても様々な議論を生んでおります。
ただし、私見ではもうホテル側が経営から撤退し、
開発業者が決定した以上は、住民側の希望の実現は不可能に近い問題だと思います。
この噂を聞きつけた世界的な著名ホテルが
今の開発業者が買い上げた金額+αの資金を投下し
ホテルを存続させるだけの価値があるかも?なのです。
ただ私も地元住民として、生活環境の保全等
取り組むべき問題については、微力をつくしてゆきたいと思います。
この記事を書きながら、ホテルを眺められる自宅の
ベランダに出てみました。
普段なら、休日の賑わいのあるホテルは
ひっそりとその原形を残したまま、運命の時を待つ。。。
珍しい夏の鶯の美しい囀りが、淋しく聞こえました。