昨日、NHKの特集番組を見ておりました。生活保護問題の様々な問題が大阪を中心に上手くまとめられていました。
まず、この問題を特集で取り上げたNHKに敬意を表したいと思います。

私も、専門職としてこの問題はかねてから聞き捨てなら無い問題として、これまで行政・関係者・知識者・生活保護受給者と意見交換をしてきました。実際に、やむにやまれず生活保護費の受給申請のお手伝いをさせて頂いている方もいます。

しかし、一番問題なのは、行政や政治家がこの問題に真剣に向き合い、広く問題提起をしないことです。
生活保護費・扶助費が国民年金の拠出を超える現状にありながら、具体的な削減策を示そうとはしない。
それを示さずして、我々国民に増税負担を理解して欲しいというのは本末転倒な話です。やるべき順番が違います。

特に若者世代が受給者として急増している。これは将来の社会を勤労によって支えるべき人間が生活保護費の支給で逆に閉じ込めてしまっているのではないかと思います。もちろん、問題解決には何より本人の意識改革と行動そして地域社会のケアが必要です。
また「、生活保護マネー」に群がる背後の問題も、国民全体の問題として取組むべきでしょう。。。

決して楽ではない毎日の生活を汗して努力している人達の為にも、より常識のある公正な社会を構築しなければ日本が駄目になります。
「言いにくいことは後回しにしない!」そんな政治家の出現を期待しております。