『事業承継と遺言』 (5)「最期の一手」事業承継における遺言の重要性
ブログ投稿日時:2009年03月12日木曜日 15時19分00秒
記事投稿者:行政書士有明国際法務事務所 カテゴリー: 新着情報
5.「最期の一手」事業承継における遺言の重要性
前回述べたのように、納税猶予制度や遺留分特例など
を上手に活用できれば、従来よりも円滑な事業承継が
可能な環境が整ったといえます。
しかし、第1回で述べたように中小企業における「事業
承継」は、あくまで「相続」です。そしてこれを言い換えれば、
事業承継とは、
「相続財産の大部分を後継者という特定の相続人が独占する相続」
なのです。
他の相続人も、事業の継続のために必要なことだと理解は
していても、現実に相続が発生した時には、不満や不公平感を
抱かないことは少ないでしょう。
昨今、相続は「争族」などと言われます。一般のサラリ
ーマン家庭と違い、中小企業経営者の家庭では、なまじ
相当な資産があるが故に「争族」の原因は少なくないと
言えます。せっかく事前に万全な準備をして事業承継を
したのに、「争族」が起こったのでは意味がありません。
このような不幸な事態を回避するための有効な手段、
それが「遺言」です。先代経営者の明確な遺志とそれ
ぞれの家族に対する想いを伝えることによって、最後の
不安要素を消すことができます。遺言によって、円滑な
事業承継と円満な相続が完結します。遺言は、経営者に
とって、いわば「最期の一手」なのです。
前回述べたのように、納税猶予制度や遺留分特例など
を上手に活用できれば、従来よりも円滑な事業承継が
可能な環境が整ったといえます。
しかし、第1回で述べたように中小企業における「事業
承継」は、あくまで「相続」です。そしてこれを言い換えれば、
事業承継とは、
「相続財産の大部分を後継者という特定の相続人が独占する相続」
なのです。
他の相続人も、事業の継続のために必要なことだと理解は
していても、現実に相続が発生した時には、不満や不公平感を
抱かないことは少ないでしょう。
昨今、相続は「争族」などと言われます。一般のサラリ
ーマン家庭と違い、中小企業経営者の家庭では、なまじ
相当な資産があるが故に「争族」の原因は少なくないと
言えます。せっかく事前に万全な準備をして事業承継を
したのに、「争族」が起こったのでは意味がありません。
このような不幸な事態を回避するための有効な手段、
それが「遺言」です。先代経営者の明確な遺志とそれ
ぞれの家族に対する想いを伝えることによって、最後の
不安要素を消すことができます。遺言によって、円滑な
事業承継と円満な相続が完結します。遺言は、経営者に
とって、いわば「最期の一手」なのです。
- 記事投稿者情報 ≫ 行政書士有明国際法務事務所
- この記事へ ≫ お問い合わせ
- この記事のタグ ≫ 相続遺言 / 経営承継円滑化法 / 事業承継