Y評点(経営状況の評点)の計算式
Y)= 167.3 × A(経営状況点数) + 583
(A)=-0.4650X1-0.0508X2
+ 0.0264X3 + 0.0277X4+ 0.0011X5 
  + 0.0089X6 + 0.0818X7 + 0.0172X8 + 0.1906
 このうち財務健全性指標の、X5(自己資本対固定資産比率) X6(自己資本比率)を見てみる。(単独決算の場合)

3.財務健全性
財務健全性は、固定資産に焦点をあてた健全性(自己資本対固定資産比率 X5)と、全体の健全性(自己資本比率 X6)の2つの視点から評価します。
Y点への寄与度:21.4%

X5.自己資本対固定資産比率
自己資本/固定資産×100
(小数点以下5位未満の端数があるときは、これを四捨五入)
 ※自己資本の額は、貸借対照表における「純資産合計」の額、

自己資本対固定資産比率は、固定比率と同じ意味で(計算式は逆数)、固定資産がどの程度自己資本で賄われているかを示す指標です。資本(負債合計+資本合計)のうち、返済する必要のない自己資本が多いほど、その経営は安定することとなります。この数値は自己資本と他人資本のバランスを評価しており、総資本に対し自己資本の比率が高いほど、資本調達が健全であることを表します。すなわち高いほど優良です。26.0%程度有れば優良と言えます。総資本が0の場合は下限値と見なされます。

なお、この項目は従来、健全性の評価項目として設けられていました。
Y点への寄与度:6.8%
点数幅:-76.5%~350.0%(高いほど良い)

X6.自己資本比率

自己資本/総資本
×100
(小数点以下5位未満の端数があるときは、これを四捨五入)
 ※自己資本の額は、貸借対照表における「純資産合計」の額、

自己資本比率は、総資本に占める自己資本の割合を示す指標で、資本構成から企業の安全性をみるもので長らくY評点の主要な指標として採用されてきました。
Y点への寄与度:14.6%
点数幅:-68.6%~68.5%(高いほど良い)、

点数アップのポイント 

X5.自己資本対固定資産比率
自己資本の増加あるいは固定資産の減少を考えましょう。

(1)自己資本の増加
 ・増資を行い資本金を多くする
 ・純利益を継続的に剰余金として積み増して自己資本を増加させる(長期的)

(2)固定資産の減少
・不要な遊休資産を処分する。

X6.自己資本対固定資産比率
自己資本の増加あるいは総資本の減少について考えましょう。
(1)自己資本の増加
 ・増資を行い資本金を多くする
 ・純利益を継続的に剰余金として積み増して自己資本を増加させる(長期的)
(2)総資本の減少(負債の削減)
 ・不要資産の処分を行い負債の支払いに充てる
  (経営に不要な有価証券や土地などの遊休資産を処分)
・定期・積立等を解約し負債の支払いにあてる
・在庫を適正にし過剰な分を資金に転化し負債の支払いにあてる