2008年 9月の記事一覧

«Prev1Next»
08年09月25日 10時42分00秒
Posted by: ariake
遺言書を書かれる方が年々増えています。

書店へ行くと「やさしい遺言の書き方」とか「エンディングノート」というタイトルの本がた

くさん並んでいます。

家族への感謝のメッセージを残したり、相続争いを防ぐ手当をするために遺言を書か

れることはとても良いことだと思います。


一方、全国の認知症患者数は約200万人という推計もあるように、長生きされる方が

増えるのに伴い、認知症になるリスクも増加しています。


遺言は、自分の死後の手当ですが、自分が亡くなる前の手当をされている方はまだま

だ少ないようです。

一人暮らしの場合はもちろん、配偶者との二人暮らしの方も、ご自分が認知症になった

時の備えはできているでしょうか?

そこで、遺言書を作ったら、次は自分の判断能力が落ちてきた時のために、任意後見

契約(公正証書で任意後見人という代理人を選任する契約)をされることを検討される

方も増えています。

法定後見制度は、判断能力が落ちた時に申し立てられるものですから、自分の意思で

後見の内容を決められるものではありません。

しかし、任意後見は判断能力の正常なうちに自分の意思で後見の内容を決定し委任

するので、認知症になった後の生活・処遇に自分の意思が反映できる点が優れていま

す。

死後の家族のケアは遺言で…、

自分の最期のケアは任意後見で…。



任意後見契約についての詳細は、またの機会に…。



つづく
08年09月08日 19時54分29秒
Posted by: ariake
9月3日付の朝日新聞に


「認知症患者、9年間で43,000人から83,000人に倍増!」
という記事が出ていました。

’96年~’05年の9年間のデータらしいので、現在ではもっと
増加のスピードが速くなっていると思われます。

また、上記の数字は認知症の「入院患者数」であり、在宅の方たち
を入れると、認知症高齢者は全国で200万人近くいる、という推計
もあります。

「認知症」とは、アルツハイマー病や脳梗塞などに起因する血管性
認知症などの総称ですが、あえて定義するとすれば、

「脳の後天的器質障害により、知能・記憶・見当識等の障害や人格
障害を伴った症候群」
ということができるでしょう。

その中で、現在もっとも多いと言われているのが、「アルツハイマー
型認知症」です。

病気の詳細な解説は、専門医の仕事ですので、ここでは、現在
有効だと考えられている誰でもできる「予防法」を簡単にご紹介
することにします。

1.気を若く、いろいろなことに関心を持つ(常に頭に新鮮な刺激を与える)

2.いつも細やかな気配りをする(他人との良好なコミュニケーションを保つ)

3.できるだけ趣味をもつ(生活に張りを持ち、手先をよく動かす)

4.よく運動する(よく歩く、こまめに体を動かす)

5.塩分を摂りすぎない(高血圧への注意)

6.動物性脂肪を摂りすぎない(高脂血症への注意)

7.血圧のコントロールに気をつける(脳卒中への注意)

8.深酒をしない、タバコは吸わない(規則正しい生活をする)

9.定期健診を受ける(病気の早期発見、早期治療をめざす)

10.筆まめに(日記や手紙を書く)


(以上、植木彰著「アルツハイマー病がわかる本」より引用)


上記の10項目を「ボケないための10カ条」というそうですが、

かなりの部分が生活習慣病の予防対策と重なります。

認知症は、脳の病気なので、食生活が相当影響していると

専門医の間では認識されているようです。


ちなみに…私は、8番目を何とかしなければ…(><)
08年09月01日 21時02分30秒
Posted by: ariake
「リバースモーゲージ」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?

Reverseは、逆の、反対の・・・という意味、
mortgageは、抵当、担保・・・という意味です。

直訳すると「逆抵当」という意味になりますが、
現在日本で「リバースモーゲージ」というと、
行政や金融機関が行う融資制度のひとつとして
理解されています。

厳密にいうと、いろんなタイプのリバースモーゲージ
があるのですが、代表的なのは「住宅担保年金」
と呼ばれるタイプでしょう。

これは、文字通り・・・自己所有の住宅を担保にして
年金を受け取る制度です。

資産としては住宅だけで、年金額があまり多くない
という高齢者にとって、シニアライフを充実させる
一つの手段として、近時注目を集めています。

これから、数回に分けてこの「リバースモーゲージ」
について解説していこうと思います。
«Prev1Next»