日本語には「泣き面に蜂」といった言葉があって、どうも不幸な事が続く経験をする方が多いようです。身近な話の中で、家の電気製品の何か一つが壊れると、たて続けに他の製品が壊れだすという事を耳にしました。
そういえば、私どもの事務所でも、つい最近、コピー機が不調になったとたんにプリンターも壊れ、さらにパソコンが落雷で動かなくなり、仕事がお手上げ状態になったことがありました。

 先日、クライアントさんから聴いた話ですが・・・。ボーナスが出たのでいろいろな支払をしようと思い、前日に銀行からおろしておいたそうです。ところが、朝家を出て電車に乗ったところで、お金を忘れた事に気付き、家に戻ろうとしたら雨が降ってきたのであきらめたそうです。
その日は、いろいろ思いがけない事があって、結局家に戻れたのが夕方。家に帰ったところ、何か様子がおかしいことに気付き調べたところ、空き巣に入られた事に気付きました。「いつもならお金を置いておくことがないのに、何で今日に限って?」と後悔したそうです。
でも、彼女は、「もし家に戻って空き巣と鉢合わせになっていたら?」と考えると、「戻らなくて良かった」、と考え直す事にしました。それから、今後に備えて家の鍵や戸締りを厳重にする事にしたそうです。

彼女の話から、「セレンディピティ」という言葉を思い出しました。不幸な事が相次いでおきるのと同じように、良い事も続いて起きることがあるようです。「前向きに考えていれば、良い事が向こうからやってくる!」といった意味だそうです。かりに不幸な出来事が起きたとしても、それをよい経験と受け止める事で不幸が続く事を避けることができるかもしれません。
 人生一寸先は闇です。しかし、起きた事への受止めかた次第で、その先の人生が変わるのであれば、「セレンディピティ」でいきたいものです。

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