今頼まれて、基金訓練の関係のセミナーの講師をしているのだが、科目は残念ながら行政書士の関係ではなく、マンション管理士の資格を生かしての「区分所有法」を教えています。
 区分所有法・・と言うとあまりなじみはないかもしれませんが、マンション管理の基本法で、民法の特別法に当たります。
 私としてはどの科目をどのように教えても良いのですが、最初に紹介していただいた方から、時間数が長いので雑談や他の話をしながらゆっくり教えてくれ、と言われたので、区分所有法を教えながら、一方で民法や刑法の話をしていました。
 でも生徒の方たちは、区分所有法を理解する前に、民法が知りたい、と仰るのです。
 訊くと、受験予定の試験は「宅建」で或いは「行政書士」を予定している、とのこと。
 従って、マンション管理よりも切実の民法を理解したい、とのこと。
 でも、民法の先生は別に居るんですよね・・。
 でもその先生の話は、教科書通りだから、・・と仰る。
 まあ受験対策で教えるのだから、それも正当、と思うのだが。
 手前味噌になるのだが、民法は受験対策でなく、法科だったので学生時代からやっており、多少は基本的な事やこれは知っておくとよいですよ、と言う事が話せる。
 どうもそれが受けるようで、民法の話が聞けるから、授業受けにきた、と言われると、調子に乗り易いのでついその気になってしまう。
 でも、確かに法律関係の試験で、民法が理解できないと合格は難しいだろうし、かといって受験対策のテキストだけでその基本を理解するのは難しいだろう。
 と言う訳で、その気になって説明しているのだが、他人に教えるって面白いですね。
 自分が知っている事を話して聞かせるのには、また自分で再勉強するのだが、それがまた面白くて、そんなチャンスを与えてくれた生徒に感謝しつつ、でも自分の教科が進まないと、どうなるのか?と言う疑問と一方で民法の専任の先生の立場は?とも考えてしまう。
 でも、民法は別に難しい事を言っているのではない・・。と言う事も知ってほしい。
「取り消し」と「無効」、「推定」と「みなす」・・。
民法を知れば、新聞記事の『子供の300日問題』ももっとよく理解できると思う。
 皆さんは、民法好きですか?