問 私は今年日本の大学の工学部を卒業して、日本の鋼線の部品メーカーに就職が決まっています。これから、「技術」の在留資格に変更しようと思うのですが、許可されるかどうか不安でたまりません。変更申請するとき、注意すべきことがあったら教えてください。

答 そうですね。確かに不安かもしれませんね。重要なことは、就職後、あなたの仕事はどのような仕事になるか、ということです。技術の仕事になるのは当然としても、あなたが大学で学んだ技術や知識が生かされる仕事でなければなりません。
 つまり、「技術」の在留資格に該当するかどうか、ということです。これは、実際にはあなたの大学の履修科目や就職先企業の事業内容、そして、就職後のあなたの職務内容等で審査されることになるでしょう。

 もし、これらの書類で分かりにくければ、必ずしも必要書類ではないのですが、就職先の会社に「雇用理由書」を作成して頂いたらいかがでしょうか。ただ、注意すべきことは、よくあるのですが、その理由書に「技術者として養成して行きたい。」と書かれてしまうことです。

 実際には、どこの会社でもそういう要素があるのは間違いないのですが、これだけでは「技術」の在留資格に該当しません。就職先の会社が、あなたが大学で学んだ、例えば、先端の技術や知識を必要としていたり、或いは、あなたが就職先に不足している技術を持っているものでなくてはならないのです。この点は「技術」の在留資格の該当性にとって、とても重要な要素なのです。

 ちなみに、提出書類は「技術」の内容にもよるのですが、一般的には在留資格変更許可申請書の他に、就職先企業の案内書、登記事項証明書、直近の決算書、それから、あなたの履歴書、卒業見込証明書、履修内容が分かる書面(成績証明書)、就職先企業からの内定通知書等になります。