昨年3月の震災から、早や1年が経ちました。
 
 私はこの1年を通し、「被災地障がい者センターみやぎ」という団体で被災した障害者の支援活動に参加してきました。今回は、その報告を書きます。
 
 震災後の昨年4月1日、宮城県内で障害者関係の活動をしている14の団体が集まり(現在15団体)「被災地障がい者センターみやぎ」を結成しました。
 その後、南部の亘理町、北部の登米市、沿岸の石巻等にセンターみやぎの支部ができ、仙台も含めたいくつかの拠点において、被災障害者の支援活動を行ってきました。
 その中で、今までは面識もなかった障害児の親と障害当事者が知り合い、地域での自立生活を目指す障害当事者の生き方に親たちが励まされるという関係も生まれてきました。
 
 この1年間、当センターは被災した障害者の活動の支援を続けてきました。が、震災から1年を期に、今後の活動については、5年、10年という長い期間を見据えて、障害者と健常者が共に生きる地域へと宮城を再生していくことを目標に活動していこうと考えています。
 具体的な活動についても、今後は仙台よりも沿岸部(石巻・南三陸町等)での活動の展開を中心に据えていかなくてはなりません。
 
 当面、センターとしては以下のような活動を行っていこうと考えています。
 
1)公共の交通機関復旧の遅れに伴う地域において移動困難な障がい者への車両によ
 る移送サービス
2)障がい者の電話相談を受けると共に関係機関と連携を取りながら解決していく
3)障がい者団体を中心に、独自のネットワークの構築・整備、大規模災害時への学 習会・防災訓練の実施
4)障がい者団体を中心に各地域での啓発イベント(報告会・シンポジウムその他)
 開催及び啓発の為の広報誌発行・ ホームページの開設
5)年数回の研修会開催、必要課題への調査・研究を進め新たな事業展開
 
 なお、私は本年2月に「被災地障がい者センターみやぎ」の副代表に選任されましたので、今までよりもしっかりとその活動に関わっていかなければと考えております。