たくさんの祝福に包まれて,多くの命は誕生します。ありきたりですが,そのかけがえのない大切な命の重さは計ることができない貴重なものです。

当然ですが,今,生きている人すべてにそのかけがえのない命は宿っています。魂が抜けたようになってという言葉がありますが,そんな魂が抜けたような人でも,やはり命は宿っています。お年寄りでも,障がいのある人でも,男でも,女でも,それは変わりません。

誕生の時にその命はたくさんの祝福の心に包まれて,そして,その時に,その新しい命の中で,同時に心が誕生するのではないかと考えたことがあります。

心ない人といいますが,実際に心がない人ではなく,冷たい人のことをそう言いますね。そこでは「心」=「温かいもの」という前提で言われています。

これまで出会って,そしてこれから出会う人すべてが,多くの祝福の中で誕生し,かけがえのないその命や温かい心を持っています。

そのことをお互いに感じられれば,自然と思いやりのあふれた世の中になるかもしれませんね。

そして,心は中で持っているだけでは伝わらずに,「きれいだね」「今日は元気そうだね」と言葉に姿を変えて相手に伝えられます。

心が温かいのなら,それを伝える言葉も温かいものであってほしいですよね。