タナカです。

行政書士の仕事について少々。
他の同業者の方もこの件については触れている方も多いかと思いますが、
ブログ初心者の自分もセオリーどおり触れてみたいと思います。

行政書士は他人の依頼を受けて書類を作成し、申請等の手続をます。

その書類の種類は数千種類と言われています。

国は電子政府を謳い、書類に替えてインターネットでの手続を推進しました。
現実は、まだまだ書類での手続が大部分。
さらに毎年なんらかの法改正が行われるたびに、それに付随して手続が増えています。

現在は手続相手の各官公庁では丁寧な手引きが発行され、それを見ながら、
時間をかければ誰でも手続が出来るようになっています。

それを代理して書類を作成するのが行政書士です。

極論、誰でも出来てしまうことを仕事にしているのが行政書士です。

手引きの言葉を一つ一つ調べながら、官公庁に問い合わせや相談に行くのであれば、誰でも書類を作成し手続が出来ます。

しかし、手引きの内容や根拠となっている法律を紐解くのは容易なことではありません。

例えば、手続に必要な書類に「身分証明書」という言葉が出てきます。
どのようなものをを想像するでしょうか。

レンタルビデオ店の会員になるときなどに提示する、運転免許証などのこと?
それとも、社員証や学生証?

いいえ、「身分証明書」という公的な証明書があるんです。

では、「登記されていないことの証明書」。
何のことやら。

「納税証明書」。
これは知ってる。税務署に行けばいいんでしょ?
いえいえ、「納税証明書」というものを扱っている官公庁は国・都道府県・市町村と、
3箇所あります。

わかりづらいな。

少なくても、自分はこの仕事に就くまでは、そのような感覚でした。
これらの証明書の意味や、発行している場所などを調べて、手配します。

そもそも、これらを手配するために必要なものは?
料金は?時間は?

このようなことを繰り返して1つの手続が完成する仕組みになっています。

そういう時間や手間を代理するのが行政書士です。

当事務所では、法人や個人事業の経営上必要となる許認可の取得を主たる業務にしています。

日本の憲法では「職業選択の自由」が保障されていますが、実際は
要件が設けられ、必要書類を添付して、審査をパスして営業できるようになっています。

それを会社や事業主を代理して手続を行っています。

誰でも知っている大きな会社であれば、手続に対応する部署があるかもしれませんが、
中小企業では、そのような部署がないことがほとんどで、またそのために人材を確保する経済的余裕もありません。
我々のような業者に外注する方がよっぽど費用面も時間面も効率が良いことが多々あります。

なにかのお役に立てれば幸いです。

タナカです。