やれやれ、やっと一年が終わります。夏は3週間で3キロも痩せるほど、成年後見がらみで身を削る思いをしましたが、すっかり体重は元通り
(ちょっとオーバーぎみかしら)。
12月29日、前の日で殆どの会社が仕事納めというところに、建設業許可のお仕事をお受けしているA社の事務員Tさんからお電話がありました。なにやら、いつもと違う御様子・・・。
「中野さん、会社の人間が自宅で倒れていて、病院に救急車で搬送されました。『天涯孤独』の方なので身寄りがいなんです。後見人になってくれますか?」と。お話しをお聞きしたら、御実家や兄弟姉妹、緊急連絡先も知らないようでした。地域包括支援センターにはすでに連絡しており、親族を調べてもらいたいと申し出たそうですが、「もう年末だから来年ですね」と言われたそうです。
若い頃自分ひとりで東京に出て、「オレは天涯孤独の身!」と何十年もこの地で仕事をされてきたのでしょう。会社にとっては個人のことには関われない、と何かあったときの連絡先を聞いていなかったのでしょう。それが、こんな年末に・・・。
Tさんには、成年後見開始申立には親族や区長など法律で決まった人が申立をしなくてはならないこと、すぐに私が後見人になって病院の支払いや生命保険会社とのやりとりをすることができないこと、等々をお話しました。「申立人が必要なんですね・・・」とTさんは困っていましたが、年末年始の役所が休みの間、御本人の御病気が回復することを祈るばかりです。
天涯孤独といっている方であっても、誰かに迷惑をかけることが少なくなるよう、元気なうちに「もしも」のときに備え、元気なうちに考えておかなくてはなりませんね。
別の方は、九州から出てきており、兄弟姉妹とも連絡を取っていなかったため、誰かに迷惑をかけたくない、との思いから不備もありましたが遺言書を作成してありました。私もお正月に自筆証書遺言書を作らなくては!