先月、1年ぶりに大学のクラス同窓会に出席した。この種の会合が成り立つのは、すべて幹事さんの努力の賜物である。感謝、感謝、感謝。これしかない。
 卒業してもう50年ほども経つと、話題の60%は、大体が自分の健康問題となる。あと10~20%が、孫の話。もう10~20%が旅行、趣味、政治の話だ。今のところ私の健康状態はまずまずである(尤もあすにでもポックリ行くかもしれないのだが)。個々人の健康状態が決まる一番大きな要素は、天命、天命、天命ではなかろうか(異存のある人も多かろうが)。ある方面の先輩が2年前語ったところでは、当人はその時80歳で、一番上が86歳、一番下が60歳、8人兄弟全員がいまだ存命だというのである。この話には魂消たが、こういう話を聞くと、やはり家系というものがあるのだなぁと、強く感じざるを得ない。私の家系も6人兄弟で、まずまずは長命の方である(尤もつい最近一人欠けてしまったが)。
 勿論、当人の摂生・不摂生の影響や成人病というものがあるにはある。だがやはり50%以上は天命、家系が決めるのではなかろうか。そう観念したうえでやはり摂生は大事である。私が心掛けていることは、たった一つ。それはメタボにならないことである(ジョッキングなどはしたことがない)。メタボは多分内臓ガンや糖尿病になる確率を飛躍的に増大させるのだろう(と思う)。
 そのために実践することはこれもたった一つ、体重コントロールである。呑んだり喰ったりした次の日は、朝飯はきちんと食べるが昼飯は相当軽くする。また鱈腹喰ったその晩は、呑んだ後にいわゆる「〆め」と称するご飯もの、麺類は極力避ける。と言っても「〆め」の魔力に勝てない人は、メタボ忌避との両立はまず無理と諦めた方がよいのだろう。
 それと各人には、体重の「閾値」というものがあるのではなかろうか。私の場合、体重63㌔を境に、それを超すと体重が増えやすくなる、一寸食っただけですぐ太る。一方63㌔以下だと、少し飲んだり食ったりしただけでは、体重はなかなか増えない。これは奇妙な話だが、多分63㌔を超すと、内臓に脂肪分が付着・沈着して溜まってしまうからではないだろうか。そう勝手に解釈して、自己満足をしているのだが。
 先の同窓会の話ではないが、歳を取ってきたらその先は、一にも健康、二にも健康、三にも健康である。皆様もご自愛あれ。