土曜日の夜はビストロ希味で美味しい料理を食べながらお祝いのなか、大勢で楽しく過ごした後、別のところで朝方まで過ごした。
二日酔いの頭痛の中、日曜日、月曜日と仕事で、依頼者との打ち合わせや書類作成に追われた。

その申請で、今日の午後、京都入管に行ったわけだが、空いていた。
受付を済ませ、手続の間、持参した雑誌を読んでいたとき、ふと床を見ると100円硬貨が落ちていた。

こういうとき、どうするか?
スッと拾って「ラッキー」ともらって羽衣あられを買うか、受付に「これ落ちてましたよ」と届けるか。
どちらにしても、100円だから気が引ける。
結局なんもしなかったんだけど、どうするべきだったんだろな?

千円なら間違いなく拾うかな。
1万円なら絶対に拾うか。
いや、金額が大きいから気兼ねして、警察に届けるか。

入管を3時前に出た後、水口まで車で行く道中、ずっと考えていた。
ふと、昔の1億円事件を思い出した。
確か、大貫さんだったか。
1億円なら、誰も見ていないのを確認して拾うだろな。
そして、人生を狂わして、破滅へまっしぐら。

破滅するまで、買い物三昧で、楽しいだろな。