常々私は「自分は行政書士の中で一番だ」と思っているし、そう公言している。

思うことも大事だし、それより口に出して「人」に対して公言するということで、そうならざるを得なくなるから自分を追い込めるんですね。

さて、昨年の今頃、滋賀県での建設業の新規許可を申請した。
私は滋賀県での申請は初めてだったので、顔見知りの滋賀県の行政書士Iさんに「一緒にしてチョ」と協力をお願いした。
だって、滋賀県は京都と違ってかなり厳しいんですよ。
厳しいというと語弊があるけど、添付書類がかなり違うし・・・

Iさんは、まだ30歳前後と若いけど、非常に優秀な行政書士で、去年申請が終わって許可が下りたとき「さすがやなぁ」と感心したものだ。
なんといっても作成した書類が「きれい」なんですね。
この「きれい」という感覚は、分かる人にしかわからないでしょうけど。

もちろん、書類作成能力だけではなく、いろんな業務に精通しているし、対人能力にも長けている。
密かに「見習わなくっちゃ」と思ったものだ。

さて、先週、去年の件のお客様から宅建業の新規免許申請の依頼があった。
私は、京都や大阪では数十件宅建業申請をしたことがあるけど、滋賀県ではこれまた初めて。
おそらく、京都とはかなり違うでしょう。

当然、Iさんに協力を依頼すべく、すぐに電話した。
Iさんは、宅建業はやったことがなく初めてだということ。
ぜひ一緒にやりましょう、となりました。

即日、二人でお客様のところへ必要書類リストを渡しに伺った。
その後、少し打ち合わせをして、とりあえずIさんに言った。

「初めてであってもIさんなら書類を見ただけで作成できるはずです。もちろん意味のわからない場所もあるだろうからそこは空けておいてくれれば、ひととおり終わった後で私がチェックしますから。それじゃあ、連絡くださいね。」

あくる日、翌日ですよ!、電話があった。
だいたい作成してみたので見てください、と。

2日後の土曜日に時間が取れたので、私は大津にある彼の事務所まで車を走らせた。

パーフェクト、完璧でした。
すごいよね。
その「きれいさ」「その早さ」、書ききれません。

おそらく、いろいろ調べたり窓口に問い合わせたりしたんでしょうね。
そんなことはおくびにも出さずに、完璧に仕上がっている。

うぅん、うなるしかない。
すごい行政書士がいるもんだ。
おそらく、いや、もちろん、他にもすごい行政書士はいるんでしょうけど、自分の身近にいることが嬉しい。

結局、お客様からの必要書類を受取ったり写した写真を貼付したりと事務作業を加えて、3日後に申請しました。

私もスピードに自信があるしそれを大事にしている。
Iさんもまたスピード感あふれている。
感性が合うんでしょうけど、ますます彼のことが好きになりました。
変な意味ではなく尊敬の念ですね。

自分は一番だと思っているけど、完全に負けを認めます。
行政書士としてですよ。
人間としてではまだ負けてません、と強がっておきます。

認める、認めざるを得ない人と接すると嬉しいし楽しいし高揚するし。
その反面、自分はなんて無能なんだとも思う。

そこで落ち込んではダメですよね。
真摯にわが身を振り返って向上すればいいんでしょう。

よっしゃぁ、彼のように優秀な行政書士になるぞ!とね。

頑張ります。