2011年 11月の記事一覧

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11年11月23日 12時49分35秒
Posted by: misikawa
昨日(11月22日)に日専連の主催する内橋克人さんの講演会があったので、聴きに行って来ました。

まず、会場に入って、人が多いのにびっくり。
1000人の参加応募があり、抽選で600人が参加券をもらえたとのことでした。

内橋さんと言えば、この20年くらい一貫して、市場原理至上主義、新自由主義改革を批判されてきた方です。
10年ほど前にこの国で「小泉構造改革」に多くの人が騙されてしまっていたときも、内橋さんは、小泉らの「改革」の非人間性を厳しく批判されていました。

私は内橋さんの大ファンで、内橋さんのお書きになられた、「共生の大地」「浪費なき成長」「もう一つの日本は可能だ」「共生経済が始まる」等を愛読してきました。
が、原発も含めて権力者のなすことを厳しく批判してこられた内橋さんがそれほどメジャーな方だとは思いませんでした。
ですので、あれほど多くの市民が会場を埋め、内橋さんの言葉に耳を傾けていたことに驚いたのです。

1932年のお生まれとは思えないほど、内橋さんは熱く語られました。
それは、現在のアメリカは、経済格差どころか、「人の命のリスクに格差がある」のであり、決して日本をそのような国にしてはならないという信念からのものでした。そして、その信念を形成したものは、内橋さんご自身が体験した、子どものときの戦争(というより空襲)の経験であることをお話になりました。

今、震災後の「復興」が声高に叫ばれていますが、阪神大震災後の神戸でなされた「復興」が、人の生活をそっちのけで、ハコ物や神戸空港などを作るものであったことを反省し、そうではない方向を目指さなければならないことを、内橋さんは強調されていました。

私も含め、参加者が持ち帰り、あらためて考えなければならない課題が多く提示された、そんな講演会でした。



11年11月17日 12時51分15秒
Posted by: misikawa

 近年、離婚される方が着実に増加してきました。そして、家庭裁判所に離婚を申し立てる人の7割以上が女性だと言われています。
 そのような状況の中で、ここ数年、私のところへも離婚に関する仕事の依頼が多くなってきました。

 離婚は確かに悲しいことではあります。
 しかし、必ずしも残念なことというべきではないのかもしれません。


 日本において離婚が増加してきた理由はいろいろありますが、少なくとも、かつては離婚したくてもなかなか離婚できなかったのが離婚しやすくなったという意味での変化は良いことだろうと思います。


 そういう意味では、離婚を必ずしもマイナスの面から捉えず、今までの人生をリセットして新しい人生を出発させていくためのスタートして考えることができれば良いのではないかと思うのです。

 ただし、離婚はそれまでの人生の清算ですので、整理しなければならないことが多々あります。たとえば、財産分与や慰謝料などです。
 さらに、子どもさんがいれば、親権や養育費の支払い、面接交渉についての約束などが問題になります。

 こうしたことをうやむやにしておかずに、離婚に際して離婚協議書(離婚契約書)で決めておくことを、私はお勧めしています。

 また、養育費の支払いがある場合には、離婚協議書を公正証書で作っておくことで、支払いをより確実なものにすることができます。
 詳しくは、離婚協議書安心マニュアルをお読みください。

11年11月04日 18時27分48秒
Posted by: misikawa
 私の事務所のホームページには相続に関する知識・情報を多量に掲載しているためか、よく相続に関する相談電話がかかってきます。

関東地区の方からの電話も多いのですが、一昨日は関西の方から電話がありました。

こうした相続に関する電話相談では、誰が法定相続人にあたるのか、相続手続をどのように進めれば良いかといった基本的な話も多いのですが、それ以上に多いのが、いわゆる「争続」、つまり相続争いについての相談です。

昨日お聞きした話でも、被相続人(亡くなられた方)の子どものうち一人が預金通帳を握っていて、他の相続人には中身も見せないという状況になっているそうです。

なんと浅ましいこと、と思いますが、この資本主義の世の中では、お金の前に目がくらんでしまう人も多いのでしょう。

でも、相続財産というのは、自分で築いた財産ではなく、人のお金です。
一所懸命働いていくばくかの財産を残した方が、財産を残したために自分の子どもたちが争う事態になるのでは、あまりにも悲しい話です。

困っている人がいれば助けなければならないと思うので、私は相続に関する電話相談は無料で受け、アドバイスをしています。

が、相続争いについての相談は、いつも後味が悪いのです。
相続について問題を抱えた方は、まず相続安心マニュアルを読んでいただき、それでもわからない点があれば電話・メールでお問合せいただければと思います。



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