実務的にどのような外国人がどちらの在留資格になるのかを少し書いていきたいと思います。

例えば,日本の大学,大学院等卒業した外国人がそのまま日本で就職するためにとる在留資格として,文系出身者は「人文知識・国際業務」に,理系出身者は「技術」に進むことが多いようです。多いようですと言うのは,最近はコンピューター関連の業務が多くなってきており,「人文知識・国際業務」と「技術」の境がはっきりしない業務もあるからです。

その場合は,その業務内容と卒業した課程を考慮しながら,適切な在留資格を申請しなければなりません。

単に,文系卒だから「人文知識・国際業務」,理系だから「技術」として申請しても業務内容がそれぞれ違っていれば許可はされないでしょうし,業務だけ考えて履修した課程を考慮に入れないと又それも許可が難しくなるでしょう。

また,上記のような点を考えると,就職しながらの「人文知識・国際業務」から「技術」への変更なども非常に難しいといえます。