土地を相続して分かった事。それは田んぼで得た収入より高い固定資産税。
藤枝市内にある、市街化区域の農地はすべて、そこで得た米などの収入より高い固定資産税を多くの農家が払っている。
当然収入では全額払えないので、息子たちのサラリーの給料から払っている。
何のために農業をしているのか?
農業しか働くことを知らない者は、農業の楽しみだけでやっている。
しかしほかに収入がなければ赤字だ。
市街化区域の農地は手放せ、と言わんばかりの税制だ。
なぜ役所はこんなに高い税をかけるのか?
多くの農家が四月になると悩んでいる。

私が相続した土地で、造成し埋めただけで、宅地より高い固定資産税がかかってきた。
その額は50歳代のサラリーマンの一カ月分の給料を超す。
もしサラリーマンが相続したら、耐えられなくて手放すに違いない。
私もどうしようかと頭が痛い。
今年もすごい金額の固定資産税が来た。
しかも資産活用しようにも不景気で借り手がいない。
いつまで払えるであろうか。
かといって先祖からの土地は私の好きにはできない。

農業しかしてこなかった農家は、国民年金しか入ってこない。
体が動けなくなったら、自宅の固定資産税も払うのが大変になる。
財産を全部手放して、アパートに住み、生活保護を受けるようになるかもしれない。
日本の政策は農業を守る姿勢がまったくなく、年寄りが一日数百円の生活費で生活し、一人で死んで行くのを、役人は冷たい目で待っている。