土地は宅地造成してしまうと、以前はなんだったのかわかりにくくなります。
 
 藤枝市の旧東海道筋に、江戸時代に犯罪者を処刑したといわれる首吊りの木(たぶん松だったとおもう)がありました。
 その木を枝はらいなどで手をつけると、その切った人とか職人が必ず大怪我をすると、地元では怖がられていた木でした。
 しかし十数年前にいつの間にか宅地となり、住宅が建ってしまいました。地元の業者でない造成工事だと思いますが、なんとなく怖く思いました。
 
 私がかかわった事件で、藤枝市郊外にちょっと小高い原野がありまして、所有者が建築できるように都市計画法の許可を取って欲しい旨の依頼がありました。
 
 基本的には市街化調整区域ですので、建築は不可でありますが、地元でいろいろ調べる内に、戦時中に結核の病院があったことが分かりました。それらの証言を元に許可を取ったのですが、この会社は二束三文で買った土地が何十倍の価値に化けた事件でした。

 今回紹介した2例は珍しい事例ですが、やはり元はなんだったかを調べる必要もあるとおもいます。