07年11月17日
「とかとんとん」の音
もうかれこれ40年も前の、思春期の頃読んだ太宰の作品に、「とかとんとん」の声がどこからともなく聞こえてくるとの内容のものがあった。確か、「ヴィヨンの妻」とか何とかいう短編小説だったろうか。
その時、妙な刺激を受けたのを覚えているが、いまでも何と、その音が私の内部に棲み着いている。
職場における職制も、文壇における○○賞も、通常は人がもてはやす褒賞などが、自分の身に降りかかって来そうになると、突如「とかとんとん」の気分で無意味と化すのである。
ゴルフなどで設けた「ニアピン賞」も「ドラコン賞」もみなこの類で、そのためか自分がその恩恵に預かったことはほとんどない。
ところが、私の内部でこの「とかとんとん」の作用が及ばないものが少しはある。それは、「仕事」と「作詞作曲」で、いまだに向上したいとの意欲がある。
そんなわけで、私の人生はこの「とかとんとん」に自ずと限られてくる、セルフコントロールできない類の音だから。
〈一生懸命(この士業で)働いて、自分の稼いだお金で、ささやかな晩酌をしたい。〉
〈16歳から続けている作詞作曲は、死ぬまで大切にしたい。〉
おおかたこの2点が、私の願望として絞られた。それほど、この「とかとんとん」の音の威力は大きかった。
内に棲む音ありいまも年晩るる 風信子(ふうしんし)
その時、妙な刺激を受けたのを覚えているが、いまでも何と、その音が私の内部に棲み着いている。
職場における職制も、文壇における○○賞も、通常は人がもてはやす褒賞などが、自分の身に降りかかって来そうになると、突如「とかとんとん」の気分で無意味と化すのである。
ゴルフなどで設けた「ニアピン賞」も「ドラコン賞」もみなこの類で、そのためか自分がその恩恵に預かったことはほとんどない。
ところが、私の内部でこの「とかとんとん」の作用が及ばないものが少しはある。それは、「仕事」と「作詞作曲」で、いまだに向上したいとの意欲がある。
そんなわけで、私の人生はこの「とかとんとん」に自ずと限られてくる、セルフコントロールできない類の音だから。
〈一生懸命(この士業で)働いて、自分の稼いだお金で、ささやかな晩酌をしたい。〉
〈16歳から続けている作詞作曲は、死ぬまで大切にしたい。〉
おおかたこの2点が、私の願望として絞られた。それほど、この「とかとんとん」の音の威力は大きかった。
内に棲む音ありいまも年晩るる 風信子(ふうしんし)
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