07年11月19日

くじゆう登山

くじゆう登山 歩道 田辺誓司

小春の日の暖かにくじゆう路へ誘ふごとく
秋桜のさく

検束に憂ひゐたりし過去もおぼろくじゆう
の登山路へ入る

まなさきに寥々として山笹とすすきの平あ
さの日に照る

思ほえぬ縁のありて集ひしが山を語らふと
きの親しさ

懸命に生くるわれらのかうべをば撫づるが
如し天晴れ透る

日をふくみ白じろ光る穂すすきのたひら西
千里ケ原を歩む

せまりくる久住の峰を仰げれば故わかず湧
く寂しさのあり

背負ひたる大きリユツクの頼もしく無私に
行ふ奉仕の形

岩がちのみち辛うじて辿り来ていまし久住
の山頂に立つ

キムチ鍋タヤンポン鍋もみな甘しくじゆう
山気と山群の内


わがかつて震へ上りし根子岳が鮫歯するど
く眼前に見ゆ

祖母山も傾山もまなさきに見えてしたしも
昼酒をのむ

山ゆけば人ぞしぬばゆ若き日に彷徨ひたり
し思出が顕つ

道のべの泥に日すがら融くるなき霜柱あり
しろく光れる

遠どほにみえゐる由布の山陰かわが古里の
両子嶺おもふ

ひたぶるに事業強化に努めたる半年にして
けふ報はれつ

あかねさす昼の山気に浸りなばけふ生きゐ
るを喜びと知る

涸池の底ふかうして語らへるわれらの声の
届くともなし

巡り会ひし人友となる山行の旅したしけれ
小春の日に

湯泉に疲れし躰うづむるにけふ一日が血肉
にしむる
07年11月19日 | Category: General
Posted by: tanabe
 もうかれこれ40年も前の、思春期の頃読んだ太宰の作品に、「とかとんとん」の声がどこからともなく聞こえてくるとの内容のものがあった。確か、「ヴィヨンの妻」とか何とかいう短編小説だったろうか。
 その時、妙な刺激を受けたのを覚えているが、いまでも何と、その音が私の内部に棲み着いている。
 職場における職制も、文壇における○○賞も、通常は人がもてはやす褒賞などが、自分の身に降りかかって来そうになると、突如「とかとんとん」の気分で無意味と化すのである。
 ゴルフなどで設けた「ニアピン賞」も「ドラコン賞」もみなこの類で、そのためか自分がその恩恵に預かったことはほとんどない。
 ところが、私の内部でこの「とかとんとん」の作用が及ばないものが少しはある。それは、「仕事」と「作詞作曲」で、いまだに向上したいとの意欲がある。
 そんなわけで、私の人生はこの「とかとんとん」に自ずと限られてくる、セルフコントロールできない類の音だから。
〈一生懸命(この士業で)働いて、自分の稼いだお金で、ささやかな晩酌をしたい。〉
〈16歳から続けている作詞作曲は、死ぬまで大切にしたい。〉
 おおかたこの2点が、私の願望として絞られた。それほど、この「とかとんとん」の音の威力は大きかった。
  内に棲む音ありいまも年晩るる     風信子(ふうしんし)
07年11月17日 | Category: General
Posted by: tanabe
 新米行政書士2名で、今後の戦略を練った。
 内容は、概ねこうだ。
 行政書士間の連携、他士業の方も含めた大きな士業連携は重要である。医療や介護にチームケアの概念があるように、行政書士業にもそれが当てはまるだろう。
 依頼を受けた仕事には、全力で当たり、仕事を通して学習しよう。
 学者の勉強にならないよう、実践論で向上しよう。
 県下の経済構造を勘案すると、行政書士業に大きな潜在ニーズがある業種として、建設業は次の理由から有望だ。
 ・新規参入は、なかなか大変だが、建設業は組織化されていて、また手続の種類も多様、一つに食い込めれば連鎖効果を期待できる。
 ・従業員が、数年して技術を習得し、独立する慣行があり、会社設立や経営支援へと士業のエリアが拡大する可能性が大きい。
 ・産業廃棄物処理業等との相乗効果を期待できる。
 以上が、大まかな戦略内容であるが、ここに正々堂々と公表し、即実践に移行したいと思う。
 時間は、止まらない、待ってくれないから、行動に移すだけである。
  実南天ここにとどまつてはならぬ     風信子(ふうしんし)
07年11月16日 | Category: General
Posted by: tanabe
07年11月15日

ミニ同期会

 友人2人と、昭和50年県採用のミニ同期会をした。ともに白髪となり、日月の速さを感じる。
 この年になると、誰々が出世したとか遅れているとかさして問題ではなく、どのように自己の人生を締めくくるかとの話題になる。
 何人かは、昔言ったところの一等級になっているが、だからと言ってあと4年もすれば県を卒業して外に出てくるわけだから、巷の実情を知ることになるだろう。
 私は○○長までなったんですよ、などと言っても「ああ、そう、それで?」と反応されるくらいが関の山だろう。なぜなら、役職はその中でのものだからである。
 思えば、50歳で県を飛び出し民間で5年働き、いまは未知の世界だった独立事業をしているが、この間の苦労や楽しかったこともすべて夢のようである。
 人はつくづく今に生きているのだと思う。
 一緒に県に入り、それぞれの職場に配属されて、それぞれ苦労したことなどを語り合ったが、それにつけても時代は変わった。
 ブレーキの遊びのような、アバウトさというか、温かい雰囲気が完全に失せてしまった感じで、これがほんとに正しい方向なんだろうかと、疑問に思う。
 アバウトであっても昔は、「俺はみんなのために頑張ってるんだ」との正義感に燃えていたからである。
 規則でがんじがらめに人を縛る時代、それが今であり、もう自由な発想など望めない時代になったのかもしれない。それとも、我らが年をとっただけなのか?
 いろんなことに思いを巡らされたミニ同期会だった。(例によって二日酔いだ!)
  宿酔の目にやさしけれ石蕗の花     風信子(ふうしんし)
07年11月15日 | Category: General
Posted by: tanabe
 ちょいちょい、思いもかけん所から仕事ん依頼が来ち、そいがまた大した難うじ勉強せなならんじ、急遽しらみつぶしに法令をひもといち、方針の決めちほっとする。
 わしん事務所ん現状は、大体こいなこちゃわあ。
 今日はまた、先輩が仕事を一つ回しちくれたもんじゃから、一緒に市役所に行かなならん。ちゅうもんの、実はもう、調査済じゃから、役所ん職員さんと顔でんつないじょこうち思うちょんのじゃ。
 わしがまだ、数千人もの組織におった頃、然つ相手を理解しょうとせんまま諍うちみたり、仲間どうしじ競り合うちみたり、時にゃあ課どうしん然とも知れん意地ん張り合いなんかもあっち、うんざりすっこつが多かったんじゃが、そん一方じ、民間じゃこいな純粋じ、わかりやしい、
〈仕事は、人間関係如何じ、貰えたり貰えんかったりするもんじゃ。〉
 ちゅう、全く普通ん事がありょったち思うと、変に不思議な気がする。
 仕事がなけりゃ、単純に言うち、死ぬしかねえ世界!
 そりが、民間の辛さ、純粋さ、非情さじゃとこの頃思うちょる。けど、こりが実はこん国を引っ張っち来たんじゃろうなとも思うんじゃわあ。
 まあほんと、先輩にゃあありがてえこつじ、こりからは、調子に乗っち逆ろうたりしめえち、反省しきりんわしなんじゃわあ。
  わが町ん現況有姿冬日和     風信子(ふうしんし)
07年11月14日 | Category: General
Posted by: tanabe
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