士業といえば、委任状を書いて、本人に代わって資料の作成や手続の代理や代行を行うというイメージが強いと思います。

しかしながら、何でもかんでも委任して他人に任せていいものでしょうか?


めったにないことなら、一から十までブラックボックスのままにしておいてもさほど問題はないでしょうが、ビジネス上何度も遭遇する手続などは、全く分からないよりは、基本的なところを抑えておいたほうが本人にとっても委任されるほうにとってもメリットがあります。

そもそも委任の目的は何か、考えたことありますか?
以下、私が考える主な目的です。

1.時間を金で買う
2.能力を金で買う
3.やりたくないから他人に任せる

人によって優先度は違うかもしれませんが、忙しいビジネスマンが何故いろいろな手続を自分でやらないかというと、能力的な問題よりも、自分で時間をかけて全くビジネスには関係ないことを勉強し、また時間をかけて申請書の作成や手続をするよりも、営業やマーケティングに時間を費やしたほうが遥かにビジネス上のメリットが大きいからでしょう。

また、慣れていないことには失敗がつきものです。専門家であれば簡単に一回で済ませることができるものを、何倍も時間をかけて資料を作成し、また何度も官公署を往復することになりかねません。非常に非効率だけでなく、場合によっては、本来許可がとれるのに、不許可という結果になってしまうこともあります。

つまり、金銭的な価値判断と許認可の取得といった能力の観点から判断するべきだと思いますし、実際にそうされている方が多いのではないかと思います。

ただ、非常に専門的な分野であれば、ある程度は一緒に手続をやることも必要なときもあります。また、申請書は専門家に任せるとしても、必要な書類を揃えるには、どうしても本人の助けが必要です。そのとき、ある程度手続の内容を知っている人とそうでない人ではでてくる資料が全然違います。

従って、効率的にことを進めようとするのであれば、お互いコミュニケーションを密にして、できる限りお互いの仕事を理解するように努力することが大切です。

お互い相手の領分に口をはさまない方が波風はたたないかもしれませんが、士業といえども法律馬鹿だけではありませんし、人それぞれいろいろな経験を積んできていますから、いいアドバイスが得られることもあると思いますよ。