昨日の研修会で、民法ができたいきさつを聞いて、何故こんなに条文が分かりにくいのか、理解できました。

明治維新における不平等条約改正の条件として民法典が必要となり、急いで作ったがため、一般国民が読むことを想定して起草されていないというのがその理由。

それにしても、今から118年前に民法が制定されて、ほとんど変わらないというのは異常としかいいようがないですね。解釈論でうまく乗り切れてきたとはいえ、逆にいうと、一般国民を如何に軽視してきたかということに他ならないのでは。

条文自体が非常にシンプルなため、いかようにも解釈できるし、あまりに広い範囲で使えるために、風吹けば桶屋が儲かる的に、条文から直接的に理解できないようになってしまったのでしょう。

今回の改正では、膨大な判例を条文に入れ込んで一般国民でも分かりやすくするということなので、条文数は大幅に増えても理解しやすくなるので、運用面からすれば使い勝手は向上するのではないかと期待しています。

また、時効制度は、非常に複雑なため、すべての時効年数が頭に入っている人はいないのではないでしょうか。これが、すっきりすれば、実務家だけでなく、一般国民さえも使うようになるのではないかと思われます。

他にもたくさんの改正点がありますが、約款について、読まなくても合理性は最低限確保されるような状態を是非実現して欲しいものです。約款は読まないですからね。私自身もこの頃目を通すように気をつけておりますが、全部なんてとてもじゃないけど気力が続かないです。

4月になったらパブリックコメントに付すそうですから、しっかり読み込んでいきたいと思います。これから、法律関係の試験を受ける人は、古い民法と新しい民法の両方を立て続けに勉強しなくてはいけないので大変ですが、頑張ってください。