以前勤めていた外資企業では、自社内はもとより国内での経理処理を行わず、国外にアウトソーシングしていた。日本語の分かるスタッフが、現地に常駐してサポートさえできていれば、伝票の入力は単純作業であり、コストの安い国でやったほうがいいにきまっている。

それが、今や日本国内の中小企業にも広がっている。

公認会計士や税理士が食えなくなってきたと言われて久しいが、大手監査法人の海外子会社や中国企業などが、日本企業から会計処理を受注して、中国など国外でデータ入力などを代行している。

まさに知らぬ間にという感じではあるが、大手企業だけでなく、小企業でさえも海外に工場を作る時勢であるから、管理部門の仕事を海外にアウトソースしてコスト削減を行うのは当然といえば当然のことである。


個人情報の漏洩が心配にはなるが、それは日本国内で日本企業がやろうが、中国企業がやろうが、経営者の経営理念や社員教育、労働条件など社員への待遇といった複雑な要素が絡むので、一概にどこに頼めば安心というものではない。

経営者を個人的によく知っているからと言って信用していいとは限らない。寧ろビジネスライクに割り切ってくれた方がいいだろう。信用は一度無くせば二度と取り戻せないと思ってビジネスをやっているかどうかである。