東京都行政書士会では、行政書士の裁判所での成年後見人候補者名簿登載を目指して成年後見センターを立ち上げています。現在は3期生が研修を受けているところです。

この成年後見センターは、成年後見制度に関する1年間の研修を終了し、認定試験に合格した者だけにピンクカードという証明書を発行しています。成年後見センターとしては、このピンクカード保持者のみが、成年後見業務をすることを認めるというスタンスをとっており、ピンクカード保持者の能力を認めると同時に厳しく管理しています。

実は、過去に行政書士資格を持っていた者が、成年後見制度を悪用して、高齢者の財産を騙し取るという事件が大々的に報道されたこともあり、成年後見センター主催の研修・認定試験は厳しいものになり、合格率も非常に低くなったという事情があります。

このピンクカード保持者の成年後見業務については、東京都行政書士会の成年後見センターが不測の事態に備えてバックアップする形となっていますので、ご利用される方も安心できると思います。

ちなみに、私は2期生でピンクカードを取得しています。板橋支部の中では、このピンクカード保持者は、私を含めてまだ4人と非常に少数です。相談会などでは、成年後見制度についてのご質問も多くなっているので、もっと大勢の方がピンクカードを取得されるよう、頑張っていただきたいです。