2008年 4月の記事一覧

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08年04月30日 18時38分16秒
Posted by: sakata
 低収入や浪費癖、あるいは借金といった家族の状況は、他の家族の生活に直接的に影響します。また、家族や親族間での金銭貸借は、時に信頼関係を崩す要素となりやすく、人間関係の問題へと発展することも多いようです。
 家族の借金を穴埋めしたことが、更なる借金を招く要因になってしまったり、姻族の関係を泥沼化させてしまったり、ことお金の問題はしばしば善意が悪い結果をもたらしてしまうようです。

 離婚原因の中でも、経済面、いわゆる金銭問題は直接的な原因としては上位ではないとはいえ、夫婦関係を悪化させる要因となっていることは否めません。私たちへのご相談の中では、家族、親族間の金銭問題に関する相談の事例が後を絶ちません。当然のことながら、金銭の問題は夫婦関係に止まらず、家族間の関係を悪化させる根本的原因の一つではないかと思います。

 日本人はとかくお金の問題を不浄なこととして捉えがちです。そのため、内輪だけで解決しようとする傾向が強いようです。どちらかといえば、「臭いものに蓋」といった感覚で扱う傾向があります。しかし、そのことが問題をより感情的にしてしまうため、冷静な判断を見失うことにもつながるようです。できるなら、第三者を含めた意見も求めたいところです。

 お金の問題は、心の問題と直結しています。それだけに、より冷静な対応が必要です。本来、家族同士はお互いに助け合うことが望まれます。しかし、お金の問題の場合は、相手の望む額を貸したり、与えたりすることが助けることにつながらない場合も多いようです。
 相手を責めるのではなく、どんな点を助けることが今相手に必要かを冷静に判断することが、家族、親族がまず考えたい点ではないかと思います。また、たとえ身内ではあっても、金銭についての取り決めは、しっかりとした契約書面を整えることも大切ではないかと思います。

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08年04月09日 10時40分01秒
Posted by: sakata
 日本では、遺言書を書くということがあまり一般的ではないようです。しかし、相続に関わるご相談を受けていると、「遺言書があればこんなに問題になることはなかったのに…」といった事例によく出会います。家族の関係が希薄になり、深い親戚付き合いをすることが少なくなった現代は、相続によるいろいろなトラブルが多くなる時代かもしれません。

 自分の寿命がわかれば、あらかじめ遺言書をかいておくという動機にもなるのでしょうが、今元気で病気もないと、あらためてそんな気持ちにはならないかもしれません。かく言う私自身も、いつか書いておいたほうが良いとは思いますが、まだ書かずにいます。
 また、いざ書くとなると何をどう書いたら良いかという書式もわかりません。財産などの法的なこと、心情的なこと、あるいは誰にも打ち明けていない秘密など結構書くことに戸惑うもののようです。

 自筆証書遺言や公証役場で日付を入れた封紙を貼る秘密証書遺言は、誰にも見られることがないので、好きなことを自由に書きやすいようです。自筆証書遺言の場合は、日付がなかったり、自署署名がないと無効になってしまうので注意が必要です。せっかく遺志を書いても、法的に無効となっては意味がなくなってしまいます。法的な形式と決まりがありますので、まずその確認からはじめたいものです。

 家族の関係が良くても、いざ相続となるといろいろな思惑が出てしまうものです。貯金のように割る事が可能なものは問題ありませんが、不動産などは評価や分割方法によって差が出てしまうこともあるため、微妙なわだかまりを残す事もあるようです。相続でトラブルが起きるのは金銭的な問題よりむしろ心情的な部分が多いようです。
 自分の死によって、家族の関係が悪化する事は切ない事でもあります。遺言書を書けばすべて丸く収まるというわけではありませんが、今の日本ではこういった遺志の伝達方法について知っておくことも、後々のために必要な事ではないかと思います。
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