2008年 10月の記事一覧

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08年10月28日 15時16分17秒
Posted by: sakata
 離婚の際の財産分与の中には扶養的分与という考え方があります。例えば専業主婦は離婚してもすぐに生計を立てることが難しいため、ある程度の期間は夫が経済的に扶助するという考え方です。お互いが離婚を望んでいるケースなどでは、慰謝料を争うよりこの扶養的財産分与について話し合うことのほうが前向きな話し合いをもちやすいケースも多いようです。

  一般的に財産分与について言えば、夫婦財産制という法律の中で、婚姻中に形成された財産は共有、つまりそれぞれ1/2ずつ権利があるということに基づきます。それは、仮に一方が稼いだお金であっても共有とみなされます。ただし、結婚する前から持っていた財産や、相続や贈与などによって自己の名で得た財産は特有財産といって分与の対象からはずれます。
 年金分割や退職金の分割なども、同じ観点から考えていくことができるようです。簡単な言葉で言えば、婚姻中に作った財産については、夫と妻は折半ということになります。その数字を計算すれば自ずと算出できます。

 不動産なども同じ考え方に基づきますが、分割などが難しいとそこで止まってしまう方も多いようです。でも、やってみれば、それほど難しい考えは必要ないようです。不動産の場合は、買った金額より財産価値が下がっているケースがよくあります。本来はこういったマイナスの財産も折半されます。価値の下がった分の半分ずつをお互いが負担する事になります。

 離婚は、お互いが新しい人生をやり直すスタートでもあります。過去の恨みにこだわり続けているより、これからのお互いの人生をより良くすることに視点をおきたいものです。良い話し合いをしていくためにも、こういった考え方があることを知っておくのも良いかもしれません。

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08年10月21日 18時09分18秒
Posted by: sakata
 近年、借金で破綻する多重債務者の増加が社会問題になってきています。法律や制度の不備を訴える人も多いようです。たしかに、いろいろな点で借金をめぐる法律や制度には問題点もあります。しかし、それ以上に、お金を借りる人の心の部分を考えていくことも大切なことではないかと思います。果たして、自分が「お金を借りられる人」なのか「お金を借りられない人」なのか? 一度、自己診断をしてみる必要がありそうです。

 お金の問題はまさしく心の問題です。お金には、安心をもたらす力とともに不安をつのらせる力があります。お金に関する人の心理は様々ですが、自分自身がお金に対してどういう価値観を持っているか、また、どういう使い方のクセを持っているかは意外と気にしていないようです。そして、借金をするときの人の心理については、あまり語られていません。でも、ここに大きな落とし穴が隠れています。

 もし、「お金を借りられない人」が借金をしたとすればどうなるでしょうか? お金は、あくまでも道具です。道具である以上、その使い方に上手下手があっておかしくありません。そして、借金となるととても使いかたがとても難しい道具となるようです。お金の使い方と人の心が深く関っていることを知っておくのは、お金を上手に使うことにもつながりそうです。

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08年10月09日 14時43分58秒
Posted by: sakata
 今の世の中は、残念ながら、人を騙すことで私服を肥やしている人が大勢います。いろいろな相談を受けている中で、人から騙されて大切なお金を失ってしまったかたによく出会います。うまい話には気をつけなくてはなりません。

 そして、お金のある人より、むしろ、困っている人のほうが騙される標的にされている傾向が目立ちます。まさに、貧すれば鈍するのことわざどおり、お金に困っている人は視野が狭くなりがちです。冷静に考えれば、そんなにうまい話や理不尽な話があるわけがないことに気付くはずですが、それが判断できなくなるようです。

 特に、借金を背負っていて、その支払いに滞るようになると、心は無防備になってしまいます。そして、そのことを狙った詐欺行為や不当な請求の被害者になりやすくなるようです。お金のこと以外でも、いろいろなことでストレスを抱えると、人は冷静な判断ができなくなります。
また、孤独なかたも、人の話を信じ込みやすい傾向があるようです。

 そういったとき、身近に良い相談者をもつことは大切なことのようです。家族の中で相談できる人がいれば、それが一番です。しかし、なかなかそれが難しいことも現実にはあるのかもしれません。自分自身が悩みの中にある時は、騙されたり、さらに窮地に立たされないように、冷静な視野を持つことと、冷静な視野を持った人に相談をあおぐことが大切なことのようです。

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08年10月03日 15時45分53秒
Posted by: sakata
 最近、「デートDV」という言葉をよく耳にするようになりました。また、それに関わる相談も何件か入っています。DV(ドメスティックバイオレンス)という言葉は、直訳すれば「家庭内の暴力」を意味します。特に夫婦間で相手から受ける、肉体的暴力や精神的暴力をこう呼ぶことが多いようです。定義を少し広げると、夫婦や親子、そして恋人といった本来は親密な関係であるはずの相手から受ける暴力を指す言葉でもあるようです。

 デートDVとは、主に結婚していない男女間での体、言葉、態度による暴力を意味するようです。親密な相手を思い通りに動かす為に使われるいろいろな種類の暴力を指します。こういったことが起きる理由として、暴力によって自己決定権を剥奪したり、力を持って相手を支配したりというように相手を自分の思い通りにしたいという欲求を満たすためと言われているようです。家族ではないのだから、被害者は逃げればよいという発想もできそうですが、心理的に一旦支配と隷属といった関係ができてしまうとそれができない状態に陥ります。

 こういったことは、家庭内で起きるDVでも起きることですが、特にデートDVでは孤独への恐怖が問題を深刻にしてしまうようです。そして、そのことがなかなか相談につながらない原因ともなります。また、相談を受けた者が安易に「別れれば良い!」といった対応をすると、二度と相談に来なくなってしまいます。愛情というよりは、孤独への恐怖が問題解決を遅らせてしまうようです。だからこそ、相談者はそのことに配慮しなければなりません。

 心理的な面とともに、デートDVでは家庭内のDVの場合に適応されるような法的庇護が受け難い面もあります。DV法は家庭内の暴力を想定しているため、デートDVには適応されにくいようです。また、部屋の中で行われる行為のため、ストーカー防止法といった法律も不適当となります。しかし、明らかに不法な行為であることは間違いありません。こういった被害者を守るためには、心理面と法律面の両面の対応が不可欠です。被害を受けている人や身近にそういった被害者がいることに気付いた場合には、安心できる相談場所でできるだけ早く相談することを検討していただきたいと思います。

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