2006年 12月の記事一覧

«Prev1Next»
06年12月29日 17時16分39秒
Posted by: sakata
 カウンセリングでは、見かたを変えることを「リフレーミング」と言います。例えば、のろまはおっとり、ケチは節約家、臆病は思慮深いなど、あまり良くない見かたを、良い見かたに変えていく手法です。
クライアントは、相手や自分にダメ出ししていることが多いため、カウンセラーがリフレーミングをすることで良い見かたがあることに気付くことができます。
 人間関係や自信の回復をしていく上では、相手や自分への見かたを良くすると、視野を広く持てるようになり、相手や自分との関係が良くなっていきます。
また、過去の出来事に対する見かたについても、リフレーミングをしていくことで受け容れやすくなっていきます。
 リフレームとは、直訳すれば再構築ということになります。受け止めかたを再構築することで、人生そのものを再構築し、より良い生活を手に入れることができるようにカウンセラーは配慮していきます。

 2006年もあとわずかになりました。今年は特に社会の中で悲惨な出来事や切ない事件が多くあったように思います。社会全体の見かたが悪い方へと傾いている気がします。2007年の来年は是非、社会全体がリフレームして、もっと良い見かたができるになって欲しいものです。

今年1年お世話になった皆様には心から御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願い致します。

ホームページ:http://www.counselling.co.jp/
メール:mikikikaku@k6.dion.ne.jp
TEL:042-548-4456
「家庭内の問題相談室」
「女性の生活立て直し相談室」
06年12月23日 15時24分52秒
Posted by: sakata
 年末になると、遺言に関するご相談が増えます。一年の最後になると、いろいろと今後を考えるからかもしれません。
 最近は、特に女性から遺言状の作成や相談を依頼されるケースも増えました。少子化や離婚の増加など、女性が以前とは大きく価値観を変えているからではないかと思います。
 昔であれば、家督を誰が継ぐか?あるいは財産をどのように分配するかということが、遺言状の目的であり、内容でもありました。しかし、最近は内容の中にいろいろな心情のこめられたものも多いようです。
 女性からの依頼で多いのが「離婚したかったけどできなかったので、せめて親から受け継いだ財産だけは夫に渡したくない!」といった内容です。人には言えない程のご苦労があったことが予想されますが、そういう意図の遺言状を遺されたご主人は果たしてどう思うか、考えさせられます。

 相続と人間関係は切り離せないようです。遺産分割協議書を作成する上でも、「欲しいのはお金ではなく心だ」といった場面に遭遇します。例えば、介護に関る寄与分についても、「介護していた時の苦労をわかってくれさえすれば、財産は法定通りで構わないのだが・・・」といったケースです。
 良い人間関係を作ることが難しくなった現代は、相続に関わる問題も増加しているようです。問題が起きた時、まず、人間関係の改善を図る事に視点を置くことが大切な事ではないかと思います。

ホームページ:http://www.counselling.co.jp/
メール:mikikikaku@k6.dion.ne.jp
TEL:042-548-4456
「家庭内の問題相談室」
「女性の生活立て直し相談室」
06年12月15日 15時03分48秒
Posted by: sakata
私たちの相談室には、「離婚カウンセラー」が数名おります。みなさん、産業カウンセラーや社会福祉士、保育士、臨床心理士などいろいろな資格をお持ちの方です。カウンセリングの勉強をして、今のお仕事に就かれています。
 カウンセリングは、そもそも人間関係を良くしていく事に力を注ぎます。だから、彼女たちは「離婚カウンセラー」という名称に戸惑いを覚えるようです。

 本来であれば、良い夫婦、良い家族であることが、幸せの大きな要素です。その視点から見ると、離婚を迷っているクライアントにいきなり、「離婚カウンセラーです!」と名乗る事はあまり歓迎されないのかもしれません。かといって、「夫婦円満カウンセラー」というのも、なんとなくしっくりきません。
 いつも、「何か良いネーミングはないものか?」と名称を模索しております。

12月は年末ということもあって、もっとも夫婦関係のご相談が増える月でもあります。仮に、離婚という選択になったとしても、その後で良い関係を取り戻す事は、生きていくうえで大切な事ではないかと思います。
 (離婚=不幸)ではなく、家族それぞれが、幸せになるための選択の一つと受け止めていただけるように、「離婚カウンセラー」たちは毎日、クライアントに接しています。
2007年はいろいろな意味で、「家族の幸せとは何か?」を真剣に考える年になりそうです。

ホームページ:http://www.counselling.co.jp/
メール:mikikikaku@k6.dion.ne.jp
TEL:042-548-4456
「家庭内の問題相談室」
「女性の生活立て直し相談室」
06年12月12日 13時11分41秒
Posted by: sakata
先日、再びマスコミの取材を受けました。そのおり、夫婦の年金分割について、2007年4月からの改定の内容についてはよく知られているものの、2008年の改定については誤解して認識されている方がとても多いことに気付きました。

2008年になると、仮に専業主婦の場合でも、夫の厚生年金が最初から分割されていくようになります。この年金分割はあくまで、2008年以降の分に限られています。ですから、2008年以降に結婚した方は、はじめからこの適用を受けます。
しかし、それ以前の分までもが、自動的に分割されるわけではありません。ここが誤解を受けているところのようです。
そのため、もし2008年の法改正以降に離婚をした場合でも、それ以前の分の年金分割については協議か裁判を持たなければならないことになります。
「2008年になれば、今までの分すべてが分割を受けるのだから、何も焦って今離婚を考えない方が良い」と思っている方も多くおられるようです。
決して、離婚を急いだ方が良いと言うわけではないのですが、もし、この点を誤解している方がいらっしゃるとしたら、今一度制度についてよく調べていただくことをお奨めしたいと思います。

団塊の世代の定年など来年は社会生活に大きな変化が起きることが想像されます。ある意味では、これからの日本人がどのように人生を過ごすかについて、真剣に考えねばならない時期になるかもしれません。
日本人がもっと心豊かに生活できる社会の実現を願ってやみません。

ホームページ:http://www.counselling.co.jp/
メール:mikikikaku@k6.dion.ne.jp

06年12月09日 11時01分16秒
Posted by: sakata
 日本語には「泣き面に蜂」といった言葉があって、どうも不幸な事が続く経験をする方が多いようです。身近な話の中で、家の電気製品の何か一つが壊れると、たて続けに他の製品が壊れだすという事を耳にしました。
そういえば、私どもの事務所でも、つい最近、コピー機が不調になったとたんにプリンターも壊れ、さらにパソコンが落雷で動かなくなり、仕事がお手上げ状態になったことがありました。

 先日、クライアントさんから聴いた話ですが・・・。ボーナスが出たのでいろいろな支払をしようと思い、前日に銀行からおろしておいたそうです。ところが、朝家を出て電車に乗ったところで、お金を忘れた事に気付き、家に戻ろうとしたら雨が降ってきたのであきらめたそうです。
その日は、いろいろ思いがけない事があって、結局家に戻れたのが夕方。家に帰ったところ、何か様子がおかしいことに気付き調べたところ、空き巣に入られた事に気付きました。「いつもならお金を置いておくことがないのに、何で今日に限って?」と後悔したそうです。
でも、彼女は、「もし家に戻って空き巣と鉢合わせになっていたら?」と考えると、「戻らなくて良かった」、と考え直す事にしました。それから、今後に備えて家の鍵や戸締りを厳重にする事にしたそうです。

彼女の話から、「セレンディピティ」という言葉を思い出しました。不幸な事が相次いでおきるのと同じように、良い事も続いて起きることがあるようです。「前向きに考えていれば、良い事が向こうからやってくる!」といった意味だそうです。かりに不幸な出来事が起きたとしても、それをよい経験と受け止める事で不幸が続く事を避けることができるかもしれません。
 人生一寸先は闇です。しかし、起きた事への受止めかた次第で、その先の人生が変わるのであれば、「セレンディピティ」でいきたいものです。

ホームページ:http://www.counselling.co.jp/
メール:mikikikaku@k6.dion.ne.jp

06年12月06日 14時05分11秒
Posted by: sakata
昨日、フジテレビのニュースの取材がありました。来年の年金法改正についての、コメントを求められました。

私たちの事務所では、基本的にリーガルカウンセリングという形で相談に対応しています。離婚相談とリーガルカウンセリングはどこが違うかという質問をお受けしました。
もちろん、離婚を迷っている方からのご相談に違いはないのですが、単に離婚するまでの手続き等のご相談にとどまらず、むしろ、その後の生活に視点をおいています。離婚後、どういう生活や人生を望まれるか、あるいは、離婚をしなかった場合はどのような未来を望むか、といったことをお聴きしていくなかで、より良い解決方法を探っていきます。
ですから、離婚後もいろいろな生活面でのお手伝いができるようにフォローしています。

年金法改正など、2007年は大きな変化がありそうですが、多くの方がいろいろな選択肢の中から、さらによい生活、人生を手に入れられることを願っています。

ホームページ:http://www.counselling.co.jp/
メール:mikikikaku@k6.dion.ne.jp

06年12月02日 12時59分32秒
Posted by: sakata
社会的ないじめやハラスメントについて前回書きましたが、数件のお便りをいただいきました。誠に有難うございました。

アメリカで以前、差別や女性蔑視といった問題が起きていたとき、アサーティブという言葉が話題になりました。
アサーティブとは直訳すれば「自己主張」という事になるようですが、「自分の言いたい事を相手にどう伝えたらよいか?」の方法として今も活用されているようです。
最近は、親子の会話法などでも活かされ、PTAなどの研修でも耳にします。

簡単に解説すれば、「相手の気持ちを受け容れて、はじめてこちらの気持ちを伝える事ができる」という事のようです。ただ、一方的に自分の言いたい事を相手に伝えても、相手は聞こうとしないか、あるいは聞いてもすぐに忘れます。かといって、自分の言いたい事をはっきりと言わずにいては、そのうち相手も聞いてくれなくなります。
だから、まず相手の言い分をしっかり聞き、何故そう思うかを考え、その事を理解したうえで、今度は自分の思いを伝える事が大切だという事になります。

とかく、コミュニケーションのとり方が難しくなった現代。家族の会話や社会とのコミュニケーションにこの考えを活かしたいと思います。

ホームページ:http://www.counselling.co.jp/
メール:mikikikaku@k6.dion.ne.jp

«Prev1Next»