やっと9人の兄弟姉妹がいるAさんの遺言書ができます。やれやれ〜。
遺言者は、夫の相続のときなどに大変な思いをされたので、9人の兄弟姉妹の相続がもめないように、と遺言書を作成することにしたのですが、「誰に何を相続させる」「どこに何を遺贈する」と決定するまでに時間をかなりかけて考えました。
「明日の朝、ご飯を研いだまま、亡くなっているかもしれないしね。でも猫たちのことが心配なのよ。」と何度もお話しされていました。
その方とは任意後見契約も締結する予定です。きちんと、亡くなった後のことまで考え、できることをしておくためには、エネルギーも使いますが、とっても大事なことですね。

それにしても・・・。最近の私のお仕事は、夫が先に死亡し、子供がいない高齢の女性に依頼された兄弟姉妹や甥姪の相続案件数件や、ほかに誰もやってくれないから、とお願いされた任意後見です。まだお元気なのに、身寄りがいない。身寄りがいても、その方もご高齢。

相続も、前と違って自分の権利主張をする方が増え、家庭裁判所への調停申立件数がうなぎ登りです。うちは大丈夫よ、と言っていた母が死亡した後、兄弟姉妹が2年半の訴訟を続けているところ、想像できませんが、「お金」の問題もありますが、「気持ち」の問題が相続を争続にさせてしまっているのでしょうね。