去る4月13日に、成年後見サポートセンター宮城支部(コスモスみやぎ)で公開講座と相談会を行い、約50名の方がご参加されたことを、前回書きました。

その公開講座において、私が相続・遺言についての講師を務めましたので、今日はその報告をします。

私が話をする前に、コスモスみやぎの別の役員が成年後見について話をしましたので、私は話を相続・遺言に絞ることができました。
とは言え、相続・遺言についてわずか1時間で一通りのことを話すのですから、細かいことは端折りながら、重要なことに力点を置き、メリハリをつけて話をするようにしました。

実際、今まで行政書士の業務をしてきて何度も相続争いに直面する中で、私は、相続争いをなくすために、相続についての基礎知識を知っていただくことと、場合によって遺言を活用していただくことの重要性を、誰よりも強く認識してきました。

そんなことで、市民の皆さんに知っていただきたいと日頃から考えていることをお話ししました。

たとえば、相続については、
・法定相続人の範囲と法定相続分
・遺留分の意味
・相続放棄の意味と可能な期間
・遺産分割の手続きの仕方

遺言については、
・自筆証書遺言と公正証書遺言の手続き上の違い
・自筆証書遺言と公正証書遺言のメリット・デメリット
・自筆証書遺言の検認手続き
・どのような場合に遺言書を遺すべきか

というところが中心になります。

実は、以前にも別の福祉関係団体に呼ばれて、市民センターで相続の講座を担当したことがありました。
このときは、2時間の講座を3回に分けて行いました。

それに比べると、1時間で一通り話すのは無理があるかと思ったのですが、基本は押さえられたのではないかと思います。