失業率:7月は3.6% 9年5カ月ぶりの低水準
 総務省が31日公表した労働力調査(速報)によると、7月の完全失業率(季節調整値)は前月より0.1ポイント改善し、98年2月以来、9年5カ月ぶりの低水準となる3.6%だった。男性は0.1ポイント減の3.7%、女性は0.2ポイント減の3.3%。完全失業者数は、前年同月比34万人減の234万人となった。
 雇用者数は、前年同月比53万人増の5535万人。失業率を年齢層別にみると、最も高い15〜24歳男性も前年同月に比べ1.2ポイント減の7.6%になるなど、大半の年齢層で改善が進んでいる。
 ただ、4〜6月平均の非正規社員数は、対前年同期比84万人増の1731万人で、全雇用者に占める非正規社員の割合も0.9ポイント増の33.2%に上昇した。増加幅の84万人のうち49万人は55歳以上で、いったん退職した団塊の世代の多くが非正規として再就職したことをうかがわせている。
 一方、厚生労働省が発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.07倍だったが、正社員に限ると0.01ポイント減の0.59倍だった。(毎日新聞 2007年8月31日)
 このように非正規社員が増加の一途をたどっている。非正規社員は正社員に比べ、どうしても地位が不安定である。特に短時間労働者はそうである。そのため、パート労働者を保護すべく、改正パートタイム労働法が平成20年4月1日から施行される。