社会保険庁の組織の脆弱さが露呈されていたと思ったら、先日は、年金加入記録の生年月日が間違っていたり、記載がないものが約30万件あると報道されていて、ずさんな管理に呆れていた。
 ところが、今度は、厚生年金・国民年金の記録のうち、支給開始年齢に達しているのに年金給付の対象となっていない、80歳未満の保険料納付記録が約1900万件あるというから驚く。
 そして、本人が支給漏れに気づくなどして社会保険庁に年金額を訂正させた人数が、過去6年間で約22万人にものぼるという。
 1人の受給者がいくつもの不明の記録の対象となっている可能性もあり、記録の件数より実際の支給漏れの人数は相当少ないと見られるものの、それでも数の多さからして、支給漏れにまだ気づかず、本来より少ない年金額を受給しているものは多数にのぼるであろう。
 如何せん社会保険庁。