DV1.jpgDVの基礎知識 2 DVがあたえる影響

1.被害者への影響
(1)恐怖感
逃げたら、もっとエスカレートし、殺されるかもしれない」など強い恐怖心から、脱出する決心ができなくなってしまうこともあります。

(2)無力感
暴力を振るわれ続けることにより、「自分は夫から離れることができない」「助けてくれる人は誰もいない」など、思考停止、無気力状態に陥ることもあります。

(3)感覚の麻痺・希望的観測への過剰な期待
「暴力を振るうのは私のことを愛しているからだ」「怒らせるような原因がわたしの至らなさにある」「ときおりみせるやさしさが、本当の姿だ」「いつか変わってくれるに違いない」など、被害者であることを自覚することそのものが困難になっていることもあります。

(4)経済的問題
夫の収入がなければ日々の生活することができないような場合は、今後の生活不安から、脱出の選択肢を、あえて選ばないこともあります。

(5)子どもの問題
子どもがいる場合は、子どもの安全や就学の問題などが気にかかり、脱出に踏み切れないこともあります。

(6)失うものとの関係
夫から逃げようとすれば、仕事を辞めなければならなかったり、これまで築いた地域社会での人間関係など失うものが大きく、決断できないこともあります。

(7)被害者は繰り返される暴力により、打撲やケガなど身体的なキズを負うにとどまらず、PTSD(post-traumatic stress disorder :外傷後ストレス障害)に陥るなど、精神的にも深いキズを負うことも珍しくない実態があります。

2.こどもに与える影響
父母の間で繰り返される暴力を目撃することによって、子どもにも様々な心身の症状が表れることもあります。また、暴力を目撃しながら育った子どもは、自分が育った家庭での人間関係のパターンから、感情表現や問題解決の手段として暴力を用いることを無意識のうちに学習してしまうこともあります。

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