われわれ行政書士は「権利義務 事実証明に関する文書作成」が主たる業務の一つです。

遺産分割協議書、離婚協議書、合意書 示談書  その他、いわゆる後日の証明になるような
文書を、的確な表現で作成するのが仕事です。

文書作成にはかなり労力と時間を費やします。
依頼された文書を作成する際には、当事者の考え、希望、背景にある事実を
できる限り聞き取り、依頼された時点で最善と思われる文書を作成します。
作成に取り掛かって完成するまでに何時間も費やしたのにもかかわらず、
完成した文書が1枚にすぎないことも多々あります。

これだけ時間と労力をかけて完成した文書が1枚にしかならない場合、
その1枚の文書を見て、当事者が「こんな簡単な文書にしかならないなんて
こんなん素人でも作れるやん。」
と思ってしまうこともあるようで、そのような文句を言われることももまちまちです。

では、何ページにもわたる文書のほうが価値があって、1枚ポッキリの文書は価値が
ないのでしょうか?

違います。

この点をわかってくださらない方が昔から結構いて、私はよく悩んでいます。