2008年 10月の記事一覧

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08年10月17日 19時04分00秒
Posted by: ariake
一般の戸建て住宅の敷地面積は、

30坪から45坪くらいがほとんどですから、

売る時はそのままの大きさで売ってもよいのですが、

60~70坪を超える土地については、そのまま売るのが

難しい場合もままあります


実勢価格が坪100万円で70坪の土地は、7000万円。

土地代に7000万円も出して、さらに建物代2500万~

3000万円も出せる人が世の中にどの位いるかというと

そう多くはありません。

したがって、こういう土地をそのまま売る場合は、

かなり時間がかかると考えた方がよいでしょう。

しかし、時間がなく、しかも安く売りたくもない

という場合もあります。

そんな時は、土地を分割して売ることをお奨めします。

土地家屋調査士さんに測量してもらい、

A区画とB区画の二筆に分けて、それぞれの価格を

設定して、仲介業者に売らせるのです。

7000万の半分ですから、3500万円の土地が2個できる

わけです。

この位の価格帯であれば、顧客数もかなり見込めますから

早く成約させる確立もぐんと上がります。

また、面積が小さくなることで価格のグロスが下がりますから、

単価を若干上げても売れるでしょう。

つまり、単純に半分の3500万円ではなく、3650万円くらいの

価格設定も可能になってくるのです。

こうすることで、「早く」「高く」売ることが可能になります。

もっとも、その土地が分割可能であることと、

建物を解体して「更地」で売ることが条件にはなります。

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08年10月10日 12時12分00秒
Posted by: ariake
(4)で「業者選定」について書きました。

不動産業者と言っても、財閥系の大手不動産販売会社から

マンションの一室で看板も出さずにやっている「ブローカー」

もどきの業者
まで、実に幅があります。


ブローカー業者に売却の相談をするとどうなるか?

「私の家はいくら位で売れますかねえ…?」

と尋ねただけで、媒介依頼をしたわけでもないのに、

いつの間にか「自分の家が売りに出されている…!」

ということ珍しくありません。


もちろん、おおっぴらに広告したりはしません。

仲間の業者に「未公開のいい物件あるけど、お客いない?」

などと言って、勝手に作った「物件概要書」を渡したりします。

その資料をもらった業者は、さらに自分の知り合い業者に

そのコピーを渡します。

こうなると、その後はもう歯止めが効きません。

ファックスで到る所に(擦り切れて読めない)物件資料が出回り

突然知らない業者が家にやって来て、

「内見させてもらえますウ…?」

などと、図々しくも家に上がろうとしたりします。


この時初めて所有者は、自分の家が売りに出されていることを

知り愕然とするのです。
08年10月07日 16時08分15秒
Posted by: ariake
前回までは、土地と建物に共通する売り方について書きました。

しかし、実際には建物のある状態で売却されるケースが多いので、

今回は、いかにして中古の建物を高く売るかについて・・・。


まず『悪い例』・・・。

1.住み続けながら売りに出す。

2.襖や障子の破れがそのまま。

3.水周りが汚い。

4.庭が草ぼうぼう。

5.雨どいや門扉が壊れている。

などなど・・・


では『良い例』はと言うと・・・

上記の逆を考えていただければよいかと思います。

こうやって書き出してみると誰でも「そんなんじゃ売れないでしょ!」

と思うでしょうが、現実にはこういう中古物件がすごく多いのです。


まず、1.については、売れたお金で次の家を買うもしくは借りるから、

先に引っ越しはできない
、という言い訳があるでしょう。

しかし、購入希望者から見ると、居住中の物件は家人に気兼ねして

じっくり品定めができないし、生活感が漂っていて嫌なもの。

それに、綺麗に住んでるならまだしも、だらしない暮らしぶりを見せられたら

購買意欲が萎えてしまいます。

2.以下については、「売却するのに何でお金や手間をかけなきゃならないの

馬鹿馬鹿しい・・・。」という「言い訳」が多いでしょう。

気持はよく分かります。

しかし、これから住もうかという家の前身があまりに汚く、家人がだらしない

のを知ってしまうと、夢も希望もなくなってしまいます。

お金も手間もかけたくないけど、高く売りたいというのは虫がよすぎます。


≪私がコンサルティングした例≫

-築20年の一戸建て 延床31坪 土地42坪-

コンサルティング前の業者査定額 :2800万円~2900万円

コンサルティング後の成約価格:3280万円
(コンサルティング内容)

1.水周りを中心としたハウスクリーニング

2.カーポートの塗り替え

3.障子の張り替え

4.庭の草取り、樹木の剪定

(上記作業の費用) 合計:20万円弱

20万円の費用と、ちょっとした手間で、

この売主さんは約400万円も高く家を売ることができました

しかも仲介業者が驚くほど早く売れました。


「売り方」ってあるんですねえ・・・、と仲介業者さんが感心してました。

オイオイ、それってホントはあんたの仕事なんだよ!
08年10月04日 09時43分00秒
Posted by: ariake
「早く売る」ためには、以下のような手順をとります。


1.広告量が豊富な不動産業者の上位5社をピックアップ

2.上記5社を呼んでそれぞれに広告図面を作成させる

3.広告図面を確認する(場合により修正させる)

4.広告図面以外の販売方法について相談(折込・ホームページ・情報誌など)

5.5社すべてに対して>、『同一日』を指定して広告掲載を含む販売活動
  
  開始日を内容とする「一般媒介契約」を締結する

以上です。


上記のように各社が一斉に販売活動を開始することで、

マーケットに出回る情報量が格段に増えますし、注目度も高まります。

また、業者間の競争を促進する効果も期待できます。


前回お話したように、不動産売却は「鮮度が命!」

十分な準備をした上で、「一発勝負」で売り切ることを

心がけてください。


08年10月02日 09時41分00秒
Posted by: ariake
不動産を「早く売る」ための第1は、

「適正価格」で売ること・・・です。

高く売りたいからといって、適正価格より高く売り出しても、時間がかかり結局値下げ

することになり、かえって「売れ残り物件」になりかねません。

適正価格より安く売り出せば、早く売れるでしょうが、それでは目的に合いません

ですから、最初に書いたように「適正価格」を知ることが最も重要なのです。


第2:売り出しのテクニック

これが実はよく知られていないことですが、ちょっとしたテクニックです。


その前に「媒介契約」というものについて簡単に説明します。

不動産業者が物件の売却依頼を受ける場合、宅地建物取引業法により

必ず「媒介契約」という契約を依頼者との間で締結することが求められます。

媒介契約の期間は、最長3カ月です。

「媒介契約」には3種類あります。

「一般媒介」:当該媒介業者以外の業者から顧客を紹介された場合、

       その相手と契約を締結することを妨げられない。

「専任媒介」:専任業者以外の業者から紹介された相手と直接売買契約

       することを禁じられます。
       
       もしその相手と契約する場合は、依頼した専任業者を通して
       
       契約しなければなりません。

専属専任媒介」:専任業者以外の業者からの紹介客はもとより、

        依頼者が自身で見つけた相手と直接売買契約を結ぶ

        ことも禁じられます。



多くの人は、物件査定をしてもらった不動産会社に

「専任媒介」

という形で売却を依頼します。

いろいろと調べてもらって気心も知れている営業マンから

「専任くださいm(_ _)m」

と言われて、そのまま依頼してしまうのです。


しかし、一社に「専任」で依頼してしまうと、通常3ヶ月間はその会社に縛られてしま

いますから、その会社の広告等の販売活動で売れない場合でも、

その期間は他社に依頼することができなくなります。

そして、専任期間が切れてから、改めて他者に媒介依頼をするパターンが多いようです。


しかし、この時点で既に3か月経過しているので、商品の「鮮度」は落ちています。

したがって、「早く売る」ための戦略としてはマイナスです。


つづく



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