電力会社の赤字決算は、外部要因ばかりではない。赤字になれば、料金を値上げすればいいという安易な企業文化にある。これは、創業以来伝統的に培われた悪しき文化である。先にやることはもっとある。余計な資産の売却と人件費の大幅削減だ。人件費については、大幅に身を切らなければならない。この期に及んでも、ぬるま湯体質は改善されていない。料金値上げも頻繁にできるわけでもなく、いよいよ追い込まれたと言えるのではないか。